愛と欲望の日々 (ページ9)

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痛くてその部位を手で押え、あまりの痛さに涙が潤んだ

「俺の心の痛みはそんなもんじゃないから。分かるまで教えてあげる」

「……分かった分かった！十分痛かったよね？ごめんなさい」

「はぁ？そんくらいで分かるわけねーじゃん」

私よりも15センチは高い翔太は私を見下ろす

その表情は冷酷そのもの

平手打ちを何度かされ頬が腫れるようにジンジン痛む

もうこれ以上何もしないで欲しいと思うが

そんなんでは翔太は許してくれるわけが無い

怒り狂ったようにお腹に蹴りを入れ、よろめくと

そのままソファに沈み込む形になった

「ごめんなさい、ごめんなさい！」

「うるせぇ、黙ってろ！」

「んんっ、いやぁっ！」

優しくない乱暴なキスも

お腹に走る鈍い痛みも

全部全部、翔太を裏切ろうとした私の罰

私がいけない

翔太は間違ってない

そう言い聞かせて、自己を落ち着かせる

だって、暴力の先には

「ごめんな。愛してる」

酔いしれる位の優しさが待っているから

これを待てば甘い蜜が私を狂わせるから

せめてこの時を我慢すればいい

「謝れよ。俺の痛み、分かっただろ」

「ごめんなさい」

だからこれは暴力ではなく愛情だ

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