彼氏がデレ期な件について (ページ4)

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「……きて、」

「A、起きて」

「…んぁ？」

気がつけば見覚えのないソファに

ここは亮平の部屋だろうか

あれ？ここまでどうやって来たのだろうか

「まって、亮平ここまで…？」

「んー？何？」

「はい、これ」

「水、少しは飲んでおいたら？」

どうやら車中で寝てしまってたらしい

コンビニで買ったであろう水をキャップは開けて渡してくれる

どこまで優しいんだろ

これは作戦か？

優しくして、甘やかして

『お前には俺しかいないよ？』

って言われて捨てられるのだろうか

はたまた、

浮気の代償で今優しくされているのだろうか

悪い方向への妄想が広がってばかりだ

「ねぇ、今日は遅いし泊まっていきな？」

「……ありがとう」

「ゆっくりしてて」

ソファに座る私に頭を2回撫でる

バタンとしまったドアを確認してソファに倒れ込む

「最近、やっぱりおかしい……」

亮平が優しくなかった訳では無い

今まではツン＞デレだったのが、今ではツン＜デレなんだもん

困惑してもおかしくない

シャワーの音がうっすら聞こえる

亮平の家のソファ気持ちいいんだよなー

そんな事考えてたらまた眠気に誘われて

「……寝てる」

朝までぐっすり寝ていた

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