彼氏がデレ期な件について (ページ17)

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「恥ずかしい話だけど、俺Aが思ってる何倍もAの事好きなんだ」

「この間、残業で遅くなって帰ろうとしてたら、見たんだ。」

Aが男と肩組んで帰ってた所を

そう言われて頭にはてなマークがついたけど、

思い浮かぶとしたらふっかと翔太と飲んだあの時だ

「俺、気が狂いそうになった。Aが浮気するとか終わらないし、その、嫉妬しちゃったというか……」

語尾がだんだんと小さくなる

それが愛おしくて堪らない

「心配かけてごめん。ただの同僚だよ」

「うん。見てたら分かる。俺、Aに嫌われたくなくて今まで尽くしてきたつもりだった」

多分それはデレ期の事なんだろうな

亮平なりに必死だったんだと思う

「亮平ありがとう。私も亮平が思ってる以上に亮平の事好きだよ」

「ありがとう」

見つめあって、ふと逸らすと

亮平がふっと鼻にかけたように笑って

キスをした

「あと……」

亮平がカバンをあさって出てきたのは小さな箱

亮平が開けると綺麗に光る指輪が1つ

「結婚してください」

「嘘っ」

「嘘じゃないよ…」

「私でよければよろしくお願いします」

彼氏のデレ期は愛情だったんだと

嬉しくなりながら

もう一度キスをした

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