彼氏がデレ期な件について (ページ14)

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その日は結局返信が来なかった

急用で忙しいのかなと思ったけど

次の日も、その次の日も返信は来なくて

流石におかしいな思って通話ボタンを押した

『もしもし』

「もしもし。亮平」

『A』

いつもよりトーンが低い気がする

「あ、あのさ」

「今から会える？」

『いいけど』

おおよそ1週間ぶりに亮平に会う

今までは何かとよく会ってたから

なんか久しぶりな気がして心拍数が上がる

『Aの家まで行くね』

「うん」

『じゃあまた後で』

電話を切ると緊張の糸が切れて息が零れる

普段私から会おうなんて言わないから余計に

亮平の家から私の家までそんなに遠くないから数十分でインターホンが鳴る

「はーい」

開けると亮平で、いつもみたいに笑顔はなくて

「…いらっしゃい」

「お邪魔します」

亮平が私の家に上がるのも久々な気がしてキョドる

「何か飲む？」

「あー何でもいい」

「じゃあお茶入れるね」

「ん」

素っ気ない感じ

気の所為？仕事疲れてたのかな？

「はいどうぞ」

「ありがとう」

「仕事疲れた？」

「そんなに。」

流れる静寂

なんかこの感じ、

付き合った頃のツン期に戻ってる？！

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