ヒーロー科に転校生が来たようですよ？ (ページ16)

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蛇が十四匹ページ16

走って来る麗日さんの背後へ一瞬で回り込み、

　足を引っかけて転ばせる。

お「うわっ⁉」

　そのまま彼女の手の平に触れないように両腕を拘束し、

　腰に差していた木刀をうなじに当てた。

相「勝者、加ヶ知谷‼」

お「ま、参りましたあ」

八「つ、強いですわ…」

轟「すげえな…」

　「少々卑怯な手を使いました。申し訳ございません。」

お「ううん、大丈夫だよ！」

上「加ヶ知谷！お前やっぱすげえよ‼」

切「いつの間に麗日の後ろに行ったんだ？全然見えなかったぜ」

　「ありがとうございます」

相「おいそこ、無駄話してないで次いくぞ」

切,上,お,貴「はい！」

　そうでした。休んでいる時間などありませんでしたね。

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　その後も青山、芦戸、上鳴、瀬呂、八百万、尾白、葉隠、轟と

　Ａ組全員が戦ったが、

　結果は加ヶ知谷の圧勝だった。

　八百万と轟が負けたときは、まさか推薦入学者が負けるとは

　思っていなかったのか、あの相澤も驚きを隠しきれていなかった。

　爆豪や緑谷に至っては、ガッチリ関節技を決められて

　全く動けなくなっていた。←←

　いや、厳密にいえば爆豪はそれでももがいていたのだが、

　加ヶ知谷に「あんまり動くと肩関節が外れますよ」と言われ、

　ピタリと動くのをやめたのだ←

　そして加ヶ知谷本人といえば、連続で戦闘を行ったにも関わらず

　息も上がっていなければ、汗一つ掻いていない。

　この状況を見て相澤は、

　こいつは、将来絶対大物になる…！

　と、珍しくその口に笑みを浮かべて思ったのだった。