照れくさい ページ34
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家に着いたら9時を回っていたが
Aは飯を食わずに待っていた。
A：「あ，おにぃ。お疲れさま」
いそいそと玄関まで出てきて微笑むA。
和：「ただいま」
一日会わなかったら急に照れくさくて
髪をくしゃくしゃに撫でる。
台所とリビングを往復しながら夕飯を並べるA
和：「おじさんたち，元気だった？」
A：「うん，急に帰ったからびっくりしてた」
苦笑いのAに
ははは，とオレも笑った。
和：「そりゃ，そうだろな」
いただきまーす，と元気に手を合わせるAを見て
オレも「いただきます」と箸をとって。
うまい。
…ハンバーグ，うまいよ，A。
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和：「そーだ，明日おまえ，相葉さんと会うの？」
A：「うん，ほんとに動物園連れてってくれるって。
相葉さん忙しいのにね，明日時間作ってくれたの」
なんか…えらく嬉しそうだな。
和：「聞いたよ。
っつーか，なんで動物園なんだよ。
夏に行ったら暑いだろーよ。...人だって多いし
せめて屋内にしろよ。水族館とか」
オレの文句に，唇をとがらすA
A：「いーじゃん，別におにぃが行くわけじゃないんだから…」
和：「…オレも行くよ？そりゃそうだろ。
そんな，相葉さんと二人で出かけてさ，
そんなデートみたいなの…
万が一誰かに見られたら，困んだろーよ」
A：「…そっか。そうだよね
相葉さんに迷惑かけちゃうもんね」
和：「そうだよ。3人ならまだ…ましだろ？」
仕方なく一緒に行く…ていう感じを満面に出して
オレは渋い顔をしてみせた。
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革ベルト
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