秘密２ ページ25
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けど、そいつが布団の下に滑り込む瞬間に
オレ、見ちゃったんだよね、それが・・・何なのかを。
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オレは瞬間・・・ホッとしたのと同時に、すこーし
意地悪したい気持ちが湧いてきて。
和：「ただいま〜」
ベッドの上、Aの前に座り込み
両腕でAの肩を抱いて・・・
和：「帰ってきちゃった」 満面の笑みで告げる。
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A：「お・・・かえりなさい」
もう一度そう言うAの、まだ訝しげな表情に
そっとキスを落とし・・・隙ができたその瞬間
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ぱらり、と布団をめくると
A：「あっ、だめっ・・おに・・」
慌てて手を伸ばすAより
わずかに早く「それ」を手にしたオレは
笑いを堪えてAを見下ろし・・・尋ねる。
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和：「なにこれ・・・おまえ、こんなん読んでたの？」
A：「う、うん・・・」 俯くAに
和：「ふーん・・・で、どうだった？」
A：「えっ？・・・どうって」
和：「だーかーらっ。感想訊いてんのよ
かっこよかった？・・・おにぃは」
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も、完全に耳まで真っ赤にしてさ
A：「・・ん」
照れくさそうに頷く姿に・・・満足を隠せない。
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和：「なに、A・・・これ、買ったの？
そんなん、言やぁもらって来てやるのに」
手にした本をめくると、中にはオレの写真がずらり。
ロケ現場のオフショットとか見て、つい
そうそう、こんときの撮影、大変だったんだよなぁ・・・なんて思い出しつつ。
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A：「だってぇ・・・」
一方のAは、相変わらず恥ずかしそうに俯いてるから
和：「で？・・・映画は見に行くの？」
さすがに、意地悪しすぎたと思って、話題をそらすと
A：「もう・・・行っちゃった」
なんだか得意げなA。
和：「え？ ひとりで？」
A：「だって・・・おにぃとは行けないじゃない」
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ま、そりゃ・・・そうなんだけどね？
つーか・・・普段、全然そんな態度見せないくせにさ。
一人のときは案外、おにぃのこと想ってたり、すんだね？
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和：「おまえさ・・・なんでそれ、オレの前では見せないわけ？」
A：「・・・え？」
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