訪問者３ ページ3
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智：「ね、Aちゃんさ、嵐のコンサート、遊びにきてたよね？」
突如、名前を呼ばれた私は、びっくりしてしまって・・・
A：「あ、はい・・・覚えててくださったんですか？」
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数か月前、私がまーくんに会いたいと言ったら
おにぃがコンサートに招待してくれて。
そのとき、おにぃに連れられて楽屋に行って
嵐のみなさんに挨拶をして・・・
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智：「うん、覚えてるよ。
だってさ・・・あんとき、ニノ・・・」
そう言って大野さんは、ふふっと可笑しそうに笑って
智：「・・・すごい、ヤキモチ、妬いてたからね」
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妬いて・・・た？ おにぃが？ 誰に？
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嫉妬・・・なんて、おにぃには、縁のない言葉。
だって、おにぃはいつだって余裕で・・・大人で。
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私なんて、テレビの中でおにぃと仲良さそうにしてる
・・・・・・大野さんにすら、嫉妬してしまうのに・・・
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智：「あれ、Aちゃん、気づいてなかった？」
A：「・・・何に、でしょう？」
智：「ん、気づいてないなら、いーや」
そう言って話を止めてしまった大野さんに
A：「えっ、ちょっと・・・待ってくだ・・・」
慌てて続きを聞こうとした瞬間
ガチャリ
玄関の開く音がして
「ただいま」 おにぃが帰ってきて。
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和：「ごめんごめん、リーダー！
いま、あれ、渡すね」
智：「ん、いーよー」
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大野さんを見て、ぱっと顔をほころばせたおにぃと
そんなおにぃに、ふにゃりと微笑みかける大野さんを
私は交互に見つめて・・・
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連れだっておにぃの部屋に入っていく
2人の間に流れる空気は
私なんかには立ち入れない・・・濃密なもので
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なんて、そんなことを思う私は
やっぱり・・・おかしいのかな？
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