差し入れ３ ページ19
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私がリビングに戻ったら
おにぃは起き上がって、おかゆをパクパクと食べていて。
A：「やっぱり自分で食べれるじゃん、おにぃ」
思わずツッコんだ私に
和：「ん？・・・もう、冷めたから。」
平然と答えて、「取って、梅干し」私に手を伸ばす。
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そんなおにぃを見て、私は
さっき、櫻井さんが言った言葉を思い出して。
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ねえ・・・おにぃですら
・・・ヤキモチ妬いたり、するの？
心の中で訊いてみる。
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だって・・・どうせ本当に訊いても
「妬かねーよっ」 冷たく言われるだけだから、ね？
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でも・・・よかった。
食欲が出てきたなら、明日には風邪、良くなるかな。
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和：「あまっ・・・つうか、うまっ、これ」
テンションの上がったおにぃは、
梅干しのパックを覗き込んで
「ハチミツ入りだって」得意げに私に教える。
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私は隣で、櫻井さんのプリンを食べながら
A：「甘いっ・・・あっ、おいしー」
言ってから、おにぃと同じセリフだったのに気づいて
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さっき櫻井さんに、『お似合いカップル』って言われたのを思い出して
つい・・・頬が緩んじゃって。
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和：「そんなに嬉しかったの・・・翔さんに会えて」
そんな私を見て、口を尖らすおにぃに
A：「もー違うよ、おにぃ。」
私はそっと近づいて・・・ちゅっとキスをする。
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おにぃは、私のそんな、めずらしい行動に驚いたのか
和：「ちょっ、なんだよ。風邪、うつんぞ？」
ちょっと慌てて、自分の腕で口元を隠して
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だから私は、
A：「そしたら、おにぃの風邪、治るよ」って
おにぃの腕をほどいて、言ってやったの。
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A：「おにぃの風邪、もう一度私にうつして？」
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