もう一度会えたら 〜翔side1 ページ35
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もう一度きみに会えたら
.........一体、オレは、なんと言うだろう。
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Aと付き合うようになって
初めてのクリスマス。
一緒に暮らし始めてからも、
もう一年近くが経って...
毎日、手料理を作ってくれるAのために
たまには二人で、雰囲気のいいレストランでディナーでも...
なーんて、思っていたのに。
A:「おうちでゆっくりしよーよ」
というAの意見により、
結局家でのんびりと過ごすことになり...
翔:「じゃ、なるべく早く帰るから」
オレはAに、行ってきます、のキスをして
A:「ん、じゃあ、ご馳走作って待ってる。
ね、翔、帰りにクリスマスケーキ、買ってきてくれる?」
翔:「はいはい。りょーかい」
A:「私、チョコレートケーキ希望」
翔:「...おう、オッケー」
いつもと変わりない、平和な朝の光景。
恋人同士になって、キスをしたり
......抱き合ったり
...そんな関係になっても
なんでだろう、Aの
オレに対するスタンスは、あまり変わらない気がする。
たぶん、恋人であるのと同じくらい
.........オレたちは親友のまんまだ。
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もちろん、それはそれで、全然嬉しいよ?
すげーいい関係だと思う。
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A:「ほら、ネクタイ、歪んでるよ」
オレの前に立って、器用にネクタイを結び直すAを、
至近距離でじっと見つめると、
Aはなんだか照れくさそうに笑う。
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最近のAはますますキレイになって。
肌なんか、つやつやしちゃってさ......
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