冠位の魔術師の妹は忍たまの世界にトリップしたみたいです。 (ページ30)

今日:27 hit、昨日:5 hit、合計:9,663 hit

今日の報告～朗報と悲報～ページ30

今日も報告のため裏山に出向く。
携帯の充電は今のところ大丈夫だ。いざとなったら魔術で充電すればいい。

「もしもし。」
橙「あぁ、A。朗報だ。魔術師の正体がわかったぞ」
「本当！？」

これは大きな情報だ。

橙「そいつはおととし協会から姿を消したらしい。名前はユーリ・ユースター。平行世界、二次元世界に行く研究をしていた人物だ。」
「協会から？そこでしか研究は難しいんじゃないの？」

橙子みたいな冠位指定された魔術師ならともかく協会からでたら不具合はいろいろ起こる可能性は高い。

橙「協会から出る奴は意外と多いさ。でもいずれは戻ってくる。その地でやったほうが研究ははかどるからね。とにかく、今黒桐や式が居場所を探している。分かり次第私が話をしてくるよ。」
「わかった。にしてもそんな研究をして何になるっていうのよ…」
橙「言っただろう？魔術師の最終目的は根源に至ることだと。平行世界の研究から根源に至ろうとしているのさ」
「あぁ、確かそうだったわね…」

魔術師ってこういうものなんだってことすっかり忘れていたかもしれない。

橙「どうだ、関係は修復したか？」
「うん。それはばっちり。みんな楽しそうにやっているよ」
橙「そうか、よかった。」

そう、まずは一つの目標をクリアしているのだから一安心して…

黒「橙子さん、大変です！入院中だった2人が病院から姿を消しました！」
橙「なに！？」
「まさかとは思うけど…！」
橙「A、学園を全力で守れ！もしそっちにまた行ったとなったら厄介だ！」
「わかった！」

通話を切り境目を見つめる。
どうやらまだまだ安心はできないようだ

あすは金楽寺にお使いに行くことになっている。
何もなければいいのだが…

ふと頭の中に嫌な予感がよぎった…