手伝うのがお仕事です！２ (ページ9)

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はぁ〜ダサい

ダサすぎるわ

いや確かに完全にシラフではないけど、酔っ払ってる訳でもなかったし

それにかこつけて、抱きしめたり嫉妬心丸出しで名前呼ばせたり、流石に強引すぎた？酔ってないのバレてねぇよな？

『次こそは解雇されない限りはいなくなりません』

瑠「まじでお願いね」

『……あの。そろそろ離れませんか？』

瑠「俺からこうされんの嫌？」

『嫌…』

え？まじ？嘘だろ？

『じゃないですけど、緊張します…』

瑠「顔見せて」

『嫌です。今絶対顔赤いので』

俺が抱きしめたら顔赤くなんのなんで？
そういうこと？

俺勘違いしちゃうよ？

背中に回していた腕を弛めて顔を見ようとしたとき、バランスを崩してベッドに押し倒してしまった

瑠「あ…ごめん」

『…私部屋に戻りますね』

瑠「あ…うん」

やべぇ気まずい

黙って起き上がって部屋から出ていくAを隣で見ることしか出来なくて

あぁ…嫌われたかも
なんて思いながら無理やり目を閉じた

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心做しか次の日の朝食と夜ご飯は、俺の嫌いな食べ物多めだったから

俺、Aに嫌がらせされてる？

リビングで皿を洗うAの元へ行き「俺が洗うよ」なんてご機嫌取りしても「いいです。これが仕事なので」って

瑠「あのさぁ…昨日のこと怒ってる？」

『怒ってないです』

瑠「本当に？」

『はい』

瑠「じゃあ今日のご飯、俺が嫌いなやつ、」

『たまたまですよ』

俺とは一切目を合わせずに、つれない顔して黙々と皿洗うA

絶対怒ってるじゃん…

『本当は酔ってなかったですよね？』

瑠「え！？さ、さぁどうだろう。覚えてないや」

『じゃあ明日も瑠姫くんの嫌いな食べ物オンパレードにしますね』

瑠「ちょ待って。本当はそんなに酔ってなかった…。押し倒したのは事故、だけどごめん」

バレてたと思うと恥ずかしくて、消えてしまいたくなる

そんな謝る俺を見てAは手を口に当てて目を細めていた

『わざとじゃないことくらいわかってますよ』

瑠「なら、よかった」

『明日は何食べたいですか？瑠姫くんの好きな物作ります』

笑える程に君には敵わない

最初は部屋に入られることも嫌だったのに

ニコニコと笑うその表情が俺だけのものになればいいのにと思うのに、君はみんなのお手伝いさんだから

君と俺は仕事上の付き合いだから

あーあ。
君とは別の出会い方したかったなぁ