20【🌱×🦒】 ページ34
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浴衣を着たのはいつぶりだろうか
友達と夏祭りに行く予定が、会場に向かう途中でスマホを見ると、2時間前に友達から行けなくなったとメッセージがきていたことに気がついた
浴衣を着て楽しそうに会場へと向かう親子やカップルの流れに逆らう様に、突然重く感じる下駄を鳴らした
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「ただいま」と誰もいない家に帰宅を知らせ、座って下駄を脱いでいると背後から「Aちゃん？」と声がした
景「可愛い」
『佐藤さん？あ。ありがとうございます』
純「今日祭りやってるん？」
『はい。行く予定だったんですけど、友達が行けなくなっちゃって』
景「じゃあ俺と行く？」
『えっ？』
純「はぁ？俺とじゃなくて俺らな」
景「あーも細かいなぁ、俺と純喜くんってこと」
玄関先で小競り合いを始める佐藤さんと河野さんを見ていると少し元気が出た
それから拳を手のひらにポンと叩き「あ、いいこと考えた」となにかを閃いた佐藤さん
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『キツくないですか？』
純「ええ感じ。ありがとう」
景「Aちゃんってなんでも出来るんやね」
『着付けのやり方を母に教わっていたので』
この間撮影で使った浴衣を持っ帰っていたらしく浴衣を着て祭りに行くことこそ、佐藤さんが考えた“いいこと”だった
河野さんは紫色、佐藤さんは黒色の浴衣
『凄くお似合いです』
景「まじ？かっこいい？俺」
『かっこいいです』
純「え？俺は？」
と聞かれて「河野さんもかっこいいですよ。似合ってます」と言ったものの不満そうな河野さん
なぜだ、普通に褒めたつもりなのに
純「“も”ってなんか景瑚のオマケみたいやん」
景「うわっ、純喜くんめんどくさ！」
純「面倒くさくてええし」
景「俺ら2人ともかっこいいってことよ。ね？Aちゃん。てか早く行かな祭り終わるって」
『そ、そうですね！お祭り行きましょう！』
せやな、と口を尖らせながら下駄を履く河野さんを少し可愛いと思ったなんて、本人には絶対言えない
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ニアちゃん(プロフ) - 匿名ボーイさん» とても嬉しいコメントありがとうございます！まだまだ続きますので更新を楽しみにして頂けると幸いです♡ (8月22日 18時) (
レス) id: 3974967ea4 (このIDを非表示/違反報告)
匿名ボーイ - コメント失礼します！とっても面白いです！いつも楽しみにさせて頂いています！ありがとうございます！ (8月22日 10時) (レス) @page32 id: 4d5241d02c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ニアちゃん
| 作成日時：2023年7月17日 7時
