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『…なにしてるんですか』
汐「怪談っすよ。ちょうど良かったAさんも来てください」
『え』
洗濯物を干し終えてリビングへと戻ると、さっきまで付いていたはずの電気が消えていた
ドアを開けると、1本のロウソクを囲むように11人が円になって床に座り、怪談を始めようとしていた
『私は遠慮します。怖い話とか苦手なので…』
汐「大丈夫やで。どうせみんな大して怖い話持ってへんやろうし」
景「俺取っておきのやつ持ってるからな。腰抜かしても知らんで」
拓「はよ、こっちおいで」
私が入れるくらいのスペースを開けてくれた川西さんはトントンとそこを叩いた
断れない雰囲気になってしまったので全く気乗りしないけど、川西さんの隣にお邪魔することにした
まずは與那城さんの怪談から
学生時代に体験したお話らしく雰囲気も相まって、なかなかに怖いと思っていたとき
奨「早く見つけてよ！」
『ぎゃあ！！』
突然大きな声を出す與那城さんの話し方に、全く可愛げのない驚き方をしてしまった
拓「大丈夫？」
『はい…なんとか』
拓「あれやったら、俺の服掴んでてええよ」
『掴みます』
余裕そうに小さく笑う川西さんの服をシワが出来るくらい掴んだ
そのあとは佐藤さんの面白い怪談(？)や割と怖い話
怖い話になる度川西さんの袖をつかみ背中を盾にして引っ付いた
そして金城さんの怪談でお開きになり、電気がパッとつく
『はぁ怖かったです…』
景「そう？俺はまたしたいなー。あ、次Aちゃんの隣に座るの俺で」
拓「いや別にそういうつもりじゃないっすよ」
佐藤さんが意味深な発言をすると、川西さんはなにか焦ったように否定していた
祥「次は俺の隣やんなぁ？」
碧「なんでなん。俺やって」
汐「主催者俺やから俺やろ」
翔「じゃあ次の怪談は俺が主催者になる」
景「次は誰の隣がいい？」
拓「ええやん。誰でも」
と言えば川西さんは総攻撃を喰らっていた
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その後は買ってきたスイカを皆で食べることになり、スイカを切ってる間、隣には木全さんが付きっきり
僕のやつ少し大きめに切ってくださいって可愛い注文を受けた
川西拓実夜トイレ行きたなったら着いて行ったげるで
届いたメッセージに目を通して川西さんのことを見れば、スイカを片手にクスッと笑っていた
あの日を境に川西さんとの距離が少しだけ、ほんの少しだけ近くなった気がする
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ニアちゃん(プロフ) - 匿名ボーイさん» とても嬉しいコメントありがとうございます！まだまだ続きますので更新を楽しみにして頂けると幸いです♡ (8月22日 18時) (
レス) id: 3974967ea4 (このIDを非表示/違反報告)
匿名ボーイ - コメント失礼します！とっても面白いです！いつも楽しみにさせて頂いています！ありがとうございます！ (8月22日 10時) (レス) @page32 id: 4d5241d02c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ニアちゃん
| 作成日時：2023年7月17日 7時
