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マネージャーさんはスケジュール管理が上手く出来なかった自分のせいで倒れさせてしまったと反省していた
倒れるまでお仕事頑張ってる川西さんは頑張り屋さんだ
もちろん他の皆も大変なんだろうけど。そういえば帰ってきてから疲れたなんて言う人いないなぁ
あ、でも佐藤さんは言ってたっけ…
もしかしたら私がいることで気を使わせてるのかな
なんてことを考えながら、冷えピタのフィルムを剥がし貼りますよ〜と寝ている川西さんに一応声をかけ、おでこにペタっと貼り付けた
拓「んっ…つめた」
『あ、ごめんなさい…!』
拓「……Aさん?なんでここにおるん」
おでこに冷たさを感じた川西さんは眉をひそめていた
どうしよう…
やらかした…?
『勝手にお部屋入ってすみません。一応入る前に声掛けたんですけど返事がなかったので…。でも心配で冷えピタだけ貼ろうと思って……えっとその…』
拓「別に怒ってへんよ」
『そう…でしたか…』
拓「うん。むしろ仕事の邪魔してごめんな」
『邪魔なんてとんでもないです…!』
拓「冷えピタもありがとう」
冷えピタに手を当てて先程の顔とは一変して、へにゃっと笑う川西さんに不覚にもドキッとした
やばい
今、川西さんより体温上がったかも
『あ、そうだ。冷蔵庫にゼリーがあったので取ってきますね!』
これ以上、川西さんの部屋に居たら何だか大変なことになりそうな気がして、一旦部屋を出て心臓を落ち着かせた
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ゼリー片手に再びドアをノックすると、次はどうぞーと部屋の中から声が聞こえた
拓「これ誰かのゼリーちゃうん?勝手に食べてええの?」
『大丈夫です。これ私が買ってきたやつなので』
拓「じゃあ尚更あかんやん。Aさんが食べて?」
『まだあるので大丈夫です。お薬飲むためにも何かしら食べないと』
拓「ごめんなぁ。ありがとう」
と言って川西さんは美味しそうにゼリーを食べていた
食べている間何をしていたらいいか分からず、なんとなく川西さんをじっと見ていたら、ゼリーを半分くらい掬い終わった時、川西さんは気まずそうに口を開き
拓「あの、なんかそんな見られたら緊張するんやけど…」
『あっ、ごめんなさい!見すぎですよね!すみません!出ていきますね!』
拓「なんで出ていくん」
あたふたしている私を見た川西さんは口に手を当てて笑っていた
だって…
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ニアちゃん(プロフ) - 匿名ボーイさん» とても嬉しいコメントありがとうございます!まだまだ続きますので更新を楽しみにして頂けると幸いです♡ (8月22日 18時) (レス) id: 3974967ea4 (このIDを非表示/違反報告)
匿名ボーイ - コメント失礼します!とっても面白いです!いつも楽しみにさせて頂いています!ありがとうございます! (8月22日 10時) (レス) @page32 id: 4d5241d02c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ニアちゃん | 作成日時:2023年7月17日 7時