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次の日の朝いつもの掃除機がなく、その代わりに昨日佐藤さんが購入していた掃除機が置いてあった
なんでこんなとこに?と思ったが、佐藤さんが間違って出したのかもしれない
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今日の帰宅一番乗りは佐藤さん
『おかえりなさい。お疲れ様です』
景「Aちゃん〜疲れた」
『わわわ佐藤さん…!?』
玄関だというのにそんなのお構いなし
佐藤さんは溶けたグミのようにだらーんとなりながら私を抱きしめた
お仕事終わりなのにいい匂いとか考えてる場合じゃないぞ私
「あの〜そろそろ離れませんか?」と言えば「離れるか〜嫌だけど」と不満げに腕を離していた
『あ、そうだ。昨日佐藤さんが買ってた掃除機が置いてあったんですけど大丈夫ですか?どなたかへの贈り物ですよね?』
景「え?ああそっか。あれAちゃんにプレゼント」
『私にですか?』
景「うん。掃除する時コード邪魔そうだったから」
『ありがとうございます。でもあんな高価なもの頂いていいんですか…?』
景「うん、いいよ。その代わり今度遊び行こ」
『そんなことでよければ…』
景「よし。てことで、連絡先教えて?」
ポケットからスマホを取りだし、言われるがまま佐藤さんと連絡先を交換した
景「ありがと。メンバーの中で連絡先交換したの俺が初めてだよね?」
『そうですね。佐藤さんが初めてです』
景「やったぁ。じゃ俺風呂入ってくるね」
お風呂場に向かう佐藤さんの背中を眺めていると、“よろしく”とキリンのスタンプが送られてきた
ふふっ、なんかかわいい
K5あ
スタンプに続けて送られてきた「あ」の後に佐藤さんが脱衣所からひょこっと出てきて「次はデートだから、行きたいとこあったら教えてね」とだけ言い、その後すぐにシャワーの音がした
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デートか…なんて佐藤さんに言われたことを真に受けてベッドに横になってぼんやり考えていた
掃除機も嬉しかったなぁ
なんだか今日はよく眠れそうだと目を閉じた瞬間、佐藤さんが昨日言っていた言葉を思い出した
あの掃除機“好きな子“にプレゼントするとか言ってなかった…?
聞き間違い…?いやそんなことない
はっきりと好きな子にって言ってた
佐藤さんって私のこと……
いやいや…
それから色んなことを考えていたら、気がつけばカーテンの向こう側はうすらぼんやりと明るくなっていた
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ニアちゃん(プロフ) - 匿名ボーイさん» とても嬉しいコメントありがとうございます!まだまだ続きますので更新を楽しみにして頂けると幸いです♡ (8月22日 18時) (レス) id: 3974967ea4 (このIDを非表示/違反報告)
匿名ボーイ - コメント失礼します!とっても面白いです!いつも楽しみにさせて頂いています!ありがとうございます! (8月22日 10時) (レス) @page32 id: 4d5241d02c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ニアちゃん | 作成日時:2023年7月17日 7時