. ページ18
.
『ではあとはごゆっくり。お邪魔しました』と部屋の掃除が終わり出ていこうとすると、佐藤さんは私の腕掴み引き止めた
景「あのさ今日出掛けない?」
『私とですか…?』
景「Aちゃん以外誰がおるん(笑)」
『あ、ですよね。えーっと…わかりました早く終わらせますね』
景「あとは何が残ってんの?」
『掃除機かけてあとは洗濯物干たら終わりです』
景「おっしゃ、じゃあ俺洗濯物干すわ」
.
景「終わったよ」
『私も今終わったところです。洗濯物ありがとうございました』
景「じゃあ13時に家出よっか」
『今からじゃないんですか?』
現在時刻12:00
空白の1時間はなんの時間だろう
景「Aちゃんと出かけるならオシャレしたいやん」
『なるほど…では13時に』
いくら頑張っても佐藤さんに見合う女になんてなれないけど、隣を歩くのに恥じないよう少し気合を入れてメイクをした
どれも違う気がして着ては脱いでを繰り返し、ギリギリまで洋服を選んでいたら、気づけば部屋は服が散乱していた
あぁ片付けるのが憂鬱だ…
.
景「めっちゃ可愛いやん!」
『ありがとうございます。嘘でも嬉しいです』
景「嘘じゃないよ。マジで思ってる」
って本当に思ってるかのような顔をする佐藤さんは、多分俳優にも向いてると思う
目的地も聞かされず、ただひたすら歩いた
隣にいる佐藤さんは時折私のことを見て満足そうに口角を上げていた
本当どこに行くんだろう
.
しばらく歩いて突然「着いたよ」と言うとそこは家電量販店だった
佐藤さんは3階の掃除機売り場に用事があるらしい
「掃除機欲しいんですか?」
景『うん。俺の好きな子にプレゼントしようと思ってね〜』
「なるほど。いいのがあったらいいですね」
どれがいかなぁ、と真剣に楽しそうに選んでいる様子の佐藤さん
わかるわかる
好きな人に送るプレゼントって選ぶ時間も楽しいんだよね
その感覚味わったのなんてだいぶ前の話だけど
……てかJO1って恋愛OKなんだ
景『Aちゃんならどれ選ぶ?』
「んーこれとか良さそうじゃないですか?」
説明からして高機能そうな最新モデルの掃除機を指さした
佐藤さんは私が選んだ掃除機を手に取り「うわ軽っ!これいいね、これにするわ」と即決で購入していた
さすが芸能人
こんな高価な掃除機を即決出来る財力、羨ましい
682人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ニアちゃん(プロフ) - 匿名ボーイさん» とても嬉しいコメントありがとうございます!まだまだ続きますので更新を楽しみにして頂けると幸いです♡ (8月22日 18時) (レス) id: 3974967ea4 (このIDを非表示/違反報告)
匿名ボーイ - コメント失礼します!とっても面白いです!いつも楽しみにさせて頂いています!ありがとうございます! (8月22日 10時) (レス) @page32 id: 4d5241d02c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ニアちゃん | 作成日時:2023年7月17日 7時