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『配信出たからええやん』
「そういう問題じゃないよね？1年も待ったんだから」
あの日、純喜と私が恋人同士になった日
あの後レイトショーのことを思い出したけど、映画は既に始まっており途中入場は出来ず、あの日が上映最終日だったとあとから知った
あと3回は見れると豪語していた我々、結局スクリーンで見たのは、たったの1回だけだった
『けど家でゆっくり見るのもええやん』
「まあ悪くないけど」
純喜はソファに腰掛け、私は純喜の膝の上に頭を預ける
この体制になると純喜は必ずと言っていいほど、私の頬をぷにぷにふにふにと触る
メイクしてる日は勘弁してほしいけど、それ以外は案外悪くない
そしてこの、のんびりとした休日が好きだ
『せやろ？そう思っての判断やで？』
「はいはい」
『映画館やったらこんな体制で見られへんやん？』
「そうですね」
『映画館やったらこんなこと出来ひんやん？』
そう言うと純喜はテレビを見るために横を向いている私の顔を上に向けてキスをした
「映画始まる」
『顔赤いで』
「もう…嫌い、純喜のこと」
『俺はAのこと好きやけどなぁ』
そう言って私の顔を覗き込んで、からかうように笑う
『あの日一緒に映画見たとき、手繋いでたら怒ってた？』
「多分怒ってない」
『は！？ほんまに言うてる！？』
「ほんまに言うてます。なんで？手繋ぎたかったの？」
『当たり前やん！せやけど手繋ぐ以前に、俺が隣やったら別の席座るとか言うし』
「あれはまあ色々」
『色々って？』
純喜の隣で映画観てたら緊張で内容が入りそうになかった、なんて言ったら調子乗りそうだから絶対言ってやんない
予想通り、あの日映画の内容はあまり頭に入ってこなかった
私の気も知らないで『気になるやん教えてや』『手繋いでいいんやったら手繋ぎたかったわ』などと口を尖らせて分かりやすく拗ねている
「いくらでも手繋げるからいいじゃん」って私は純喜の手を握った
『嫌や』
「失礼な奴」
『ちゃうよ、なんでこっちの繋ぎ方なん』
そう言って純喜は指を絡め私の手を包み込んだ後、満足そうな顔をしていた
私はそんな些細な表情や行動が好きでたまらない
嫌いだと思ってたんだけどなぁ、貴方のこと。
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ニアちゃん(プロフ) - rinaaiaiさん» rinaaiaiさん ただいま戻りました！凄く優しく嬉しいお言葉をありがとうございます( ᐪ ᐪ ) とっても活力になります！完結できるように頑張りますね。長くなりますがお付き合い下さい♡ (2023年3月26日 0時) (
レス) id: 3974967ea4 (このIDを非表示/違反報告)
rinaaiai(プロフ) - ニアちゃんさん！おかえりなさい🤍あなたの作品が大好きでずっと待っていました。ご無理のない程度に頑張ってください！ (2023年3月25日 23時) (レス) id: 4fd6145148 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ニアちゃん
| 作成日時：2023年3月24日 19時
