向日葵に水やりを【Takumi.K】

39 ページ39

.


｢泣きすぎ、付き合ったんでしょ？｣

｢えっ！？そうなの！？｣

｢づぎあっだけどぉっ、やだぁ〜…｣





あの後、ミミナに拓実先輩と付き合ったことを話したけど、翔也には言ってなかったっけ



今日は卒業式

拓実先輩と付き合えたかもしれないけど、お別れに変わりない


登校も下校も、お昼ご飯も一緒じゃなくなるんだから





｢せっかくのメイク台無しだよ！？｣

｢そうだった…泣くのやめる…｣

｢まって、いつ付き合ったの！？｣





ねり消し同好会部長、ちょっと黙って
後で話すから













.









｢ってことで拓実先輩と付き合ったの｣

｢うわ〜まじか！おめでとうA！｣

｢翔也のおかげも少しはあると思うから、一応お礼言っとく｣

｢お礼なんて全然いいよ！お寿司奢ってくれれば！｣

｢しっかりお礼受け取ろうとするな｣





翔也にお寿司でも奢るか







｢拓実くんと帰るの？｣

｢拓実先輩は一緒に帰ろうって言ってくれたけど、最後だしお友達優先してほしいし｣

｢うわ〜いい彼女って感じ！｣

｢だよね、ちょっと演じちゃった｣





本当は一緒に帰りたいけど、わがまま言って嫌われたくないしガキって思われたくない



でも、直接おめでとうは言いたいな


.

40→←38

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す