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日向ぼっこしてると本当に眠くなるなあ…
今までだったらこのまま寝てたかもしれないけど、貴重な時間を無駄には出来ない
「そういえば前の告白って断ったんですか?」
『いつの?』
「いつのって…そんな告白されてたんですか!?」
『普通ちゃう?』
絶対普通じゃない…!
もう今更だけど、めちゃくちゃ焦る
『けど全員断ったで』
「そう、なんですか…好きな人とかいるんですか?」
『うん。だいぶ長いこと好きな子おるで』
「どんな人ですか…?」
『ん〜。ひまわりみたいな子』
「なんですかそれ、全然わかりません」
好きなタイプは聞いた事あったけど、好きな人がいるか聞いた事なかった
いたんだ、好きな人
優しい先輩のことだから、私に気を使ってくれてたんだろうな
どうせ卒業したら、会うこともないだろうし、いいよね好きって言っても
今決めた、告白しよう
「拓実先輩聞いてください」
『ん?』
私が起き上がれば拓実先輩もそれに続いた
「私好きなんです」
『なにが?ひまわりが?』
「っ、ひまわりもですけど!」
『俺はひまわりもAも好きやで』
先輩は……
なにが好きって言ったんだろう
「何が、好きなんですか…」
『好きな花はひまわり、俺の好きな人はAって言った』
「私が好き…なんですか?」
『せやで』
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作者名:ニアちゃん | 作成日時:2023年2月3日 20時