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今日天気ええなー、って寝転ぶ先輩を真似して空を見上げたら目を細めずにはいられなかった
『ご飯食べてこんなとこで寝転がったら眠なるな』
｢ですね〜｣
『次の授業サボらへん？』
｢うわ！先輩悪いですね｣
『ええやろたまには』
そう言う先輩はなんだか頼もしかった
サボりたいけど…
｢次の授業、単位やばいやつなんですよねぇ｣
『前から思っとったけど、Aさんってバカ？』
｢どストレート…｣
『いや俺もバカやから。仲間やったら嬉しいなって』
｢悲しいのか嬉しいのか、私は先輩の仲間です｣
『やんな。夏休みも補習受けてたし』
なぜバレてるんだ
あの日の先輩は私のことマネージャーだと思ってたはずなのに
｢なんで知ってるんですか｣
『先生から怒られてたやん。はよこい言うて』
｢拓実先輩に馬鹿バレしたくなかったのに〜…料理もしない頭も悪い、いいとこなしじゃないですかあ…｣
100円のお菓子を買ってもらえなかった子供のように足をじたばたさせていれば、拓実先輩は『子供か』ってつっこんだ
『少なくとも俺はAさんいいとこ知っとるから』
｢え！？そうですか？どんなところが？｣
まさかの切り返しに、目をキラキラと輝かせて拓実先輩の返答を待つ
『ん〜全体的に…？』
｢もーまたそれですか！｣
『うそうそ、いい子やなって思うで。いつも明るくて元気やし、俺なんかのために弁当作ってくれるし』
『早起きしたんやろ？今日の朝』
｢ちょっとだけ早起きしました｣
『ありがとな』
そう言うと拓実先輩は私の頭にポンっと手を置いて、今まで見たことないくらい本当に優しく笑った
｢うっ…やめてください…死にそうです｣
『せやからなんで？』
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作者名：ニアちゃん
| 作成日時：2023年2月3日 20時
