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「ここですか?」
『ここです』
階段を下りると怪しげなお店。
カランカランのドアを開けると響くベルの音。
ム「あら、ごめんなさいね。もう閉店なのよ…あらAいらっしゃい」
『今からいいかな?』
ム「いいわよAなら大歓迎!それになにこのイケメン!」
『私の同期。そういうの免疫ないならやめてあげて。この子私の親友のおねぇのムーちゃん。本名武蔵って言うの』
ム「ちょっとAその名前で呼ばないで!」
店内の異様な雰囲気に圧倒されてる九重。
『大丈夫。ちょっと強烈だけどちょーいい子だから』
カウンターに横並びに座り適当にお酒を頼む。
ム「Aが誰か連れてくるなんで珍しいわね。なんかあったの?」
『うーん。私をいじめたバツで呑みに連れてきた』
「はぁ!そういう事ですか?」
『嘘嘘ごめん。誰かと呑みたかったの。とりあえず乾杯』
グラスに口をつけお酒を飲む。
仕事終わりの一杯は最高だ。
ム「Aの彼氏じゃないのね…期待したのに残念だわ」
『ありえないありえない。こんな硬いの勘弁よ』
「硬いの硬いのってなんですか?」
『学生だった時から変わらない。ピシッとした性格。彼女いた事ないでしょ?』
出てきたご飯を食べながらお酒を飲む。
隣にはムスッとした九重。
「…いましたよ彼女くらい」
『え!以外どんな子?』
「嫌です教えません!そんなこと言ったら名字さんはどうなんですか?」
『私は…いや。居ないな』
ム「A嘘はダメよ嘘は。この子男運悪いから変な男しか付き合ってないのよ」
消したい過去を、平気でムーちゃんがバラしてく。
「変な男?」
ム「そう、変な男。私のAとは高校生の時にから付き合いなんだけどちょー男運ないの。ヒモ男に浮気性の男と束縛男」
ムーちゃんと九重の会話を聞きながら、グラスに入るお酒を一気に飲み干した。
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にる(プロフ) - めろんぱんさん» コメントありがとうございます!コメントいただけると励みになります!引き続き宜しくお願い致します! (2020年9月19日 22時) (レス) id: 6400c0deab (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - ほんっとに大好きです更新待ってますね! (2020年9月19日 19時) (レス) id: 7f8d6bcdd4 (このIDを非表示/違反報告)
にる(プロフ) - 田端さん» ありがとうございます!引き続き作品よろしくお願いします(^^) (2020年9月18日 8時) (レス) id: 6400c0deab (このIDを非表示/違反報告)
田端 - 犬猿の仲だけど心を開きつつある、そんな2人がこれからどうなっていくのか楽しみで仕方ないです。更新頑張ってください!!!!!!!応援してます!!! (2020年9月18日 7時) (レス) id: 12808757ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にる | 作成日時:2020年9月15日 12時