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『九重？』
｢…話はまた後でにしましょ。ここを出るのが先です｣
九重の合図と共に、私は引き上げられた。
意識が朦朧とする中聞こえる声。
伊吹｢Aちゃん大丈夫？しっかり！｣
志摩｢しっかりしろ！｣
陣馬｢名字大丈夫か？｣
『…ごめんなさい。無茶ばっかりして』
自然と出てきた謝罪の言葉。
それと共に流れる涙。
志摩｢馬鹿野郎｣
強く志摩さんに頭を撫でられた。
『うぅ、ごめんなさい…』
子供のように泣きじゃくる私。
私はそのまま、救急車に乗せられ病院へ搬送されている最中、疲労と安心感から私は意識を失った。
次に目を覚ました時は、病室。
ベッドの脇には、私が寝ているベッドに顔を伏せて寝ている。
『…家帰って寝ればいいのに』
足元にある薄いタオルケットを肩にかけてあげた。
そのまま横になり、寝ている九重の顔を覗き込む。
『九重が、何度も私を助けてくれてたんだよ…ピンチになると九重の顔が浮かぶ。なんでだろうね…』
大きな独り言が続く。
『最初は本当に嫌いなムカつく同期だったのに気がついたら頼りになる同僚になってて、今は…なんだろうね…。九重とずっと一緒にいたい気がするんだよね。あれかな。私九重のこと好きなのかな？…なんてね』
独り言を言い終わると満足して、私はまた眠りにつこうとした時。
がっしりと掴まれた腕。
寝ているはずの九重の手が私の腕を掴んでる。
『…悪趣味』
｢すみません…たまたま目が覚めて｣
寝ていたはずの九重が起きていた。
体をゆっくり起こして私の方を見る。
『じゃ、そのたまたま起きたのはいつからなの？』
｢…これをかけてくれた時に｣
手にあるタオルケット。
ほぼ最初から聞いてたということだ。
多分、普通だったら恥ずかしいはずの展開なのに何故か恥ずかしくならない。
『…たぬき寝入りか。じゃ、私の独り言を勝手に聞いてた九重くんどうなのよ』
｢…すみません。同じです｣
『同じとは？』
少し意地悪をしたくなった。
｢…今は思ってないですよ！最初は、同期に1人で女の人がいて、この世界でやって行けるのかなんて思ってました。で2年経って4機捜に来た時に名字さんに再開して、無茶ばっかりするあなたを見て、女の人がどんなに足掻いても無理な物は無理なんだって正直呆れてました｣
『うわ…傷つく』
｢だから、今は思ってないんです！｣
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にる(プロフ) - めろんぱんさん» コメントありがとうございます！コメントいただけると励みになります！引き続き宜しくお願い致します！ (2020年9月19日 22時) (
レス) id: 6400c0deab (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - ほんっとに大好きです更新待ってますね！ (2020年9月19日 19時) (レス) id: 7f8d6bcdd4 (このIDを非表示/違反報告)
にる(プロフ) - 田端さん» ありがとうございます！引き続き作品よろしくお願いします(^^) (2020年9月18日 8時) (レス) id: 6400c0deab (このIDを非表示/違反報告)
田端 - 犬猿の仲だけど心を開きつつある、そんな2人がこれからどうなっていくのか楽しみで仕方ないです。更新頑張ってください！！！！！！！応援してます！！！ (2020年9月18日 7時) (レス) id: 12808757ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にる | 作成日時：2020年9月15日 12時
