犬猿

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家に帰るには早すぎて、フラフラと歩いていた。

『コーヒー飲もうかな』

カフェに立ち寄ろうとした時、見覚えのある人がカフェから出てきた。

『…ハムちゃんと…成川？』

何故、この2人が一緒にいるのか。

とにかく、誰かに連絡しようと電話の掛けるが今は辰井組のガサ入れ前の準備中か誰も連絡がつかない。

その最中にもどんどん離れてしまい私は諦めて2人の後を追う。

気づかれないように距離を取り後を追っているから何を話しているのか分からない。

人通りの少ない道に入り立ち止まる。

やっぱり、おかしいと思い成川のことを1番気にしていた九重に電話をかけ続けた。

その最中、白い車が突然と開きハムちゃんは中に押し込まれた。

『ハムちゃん！！』

咄嗟に声をあげてしまった。

はっとした時には遅かった。

私を見る何人ものガラの悪い男。

連れ込まれた車のナンバーを写真に取り走って逃げる。

その間に、繋がらない九重との電話を諦めメッセージアプリを使いボイスメモを残そうとした。

『九重！成川とはハムちゃんが一緒にハムちゃんが多分エトリにきゃ！』

走りながらボイスメモを残してる最中私は捕まり気を失った。

何も出来ないまま、また誰かの助けを待つしかない無能な私

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