17 ページ17
『…あ、ありがとう』
｢いえ、別に。事実を言っただけです。それに名字さんの頑張りは4機捜全員がわかってます。｣
最近涙腺が弱くなったかな。
すぐ泣く。
『…っ。気持ち悪。』
｢人がせっかく…｣
泣く私を静かに見てくる。
気まづくなり目を逸らす。
｢…別になにも見てません。｣
私に背を向けて机に向かう。
私は落ち着くまで、ソファーに座り涙を流した。
それから、どれくらいだったのだろうか。
『頭痛い…』
｢水分不足ですね。水飲んだ方がいいですよ｣
結局、泣き止むまで出るに出れなかった九重と一緒に分駐所を出た。
『…一緒に水分取りに行く？』
｢また、呑みに行くんですか？｣
『ムーちゃん今旅行中でいないから私の家でもいい？』
｢いや、そんな簡単に男家に上げるのどうなんですか｣
『…確かに。でもまぁ、この時間やってるお店知らないし』
時計を見ると朝11時。
ランチの時間もまだ早い。
｢…一回帰って着替えていいですか？｣
『うん、じゃ、うち集合で』
なんだかんだで来るんだって思いながら、私は家に向かう途中のスーパーによりお酒を購入して帰宅した。
シャワーを浴びてスッキリしてした所にインターフォンがなる。
『はーい』
玄関を開けると、スーツじゃない九重がいた。
『スーツと制服しかあんま見たことないから私服って違和感ね』
｢自分が何を着ようと勝手です。あとこれ｣
九重の手にはお酒やおつまみの入ったレジ袋。
『私も色々買っちゃったんだよね』
2人してどれだけ呑むんだろうかそんなことを考えながら九重を部屋に招いた。
最初来た時に比べたらものが減った。
『適度に座ってよ』
｢さらにシンプルですね｣
『元々ものない部屋だからね』
コップを2つに氷を入れてテーブルに置く。
『じゃ、お疲れ様でした』
｢お疲れ様です｣
コツンとコップが合わさる音が響いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 240人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にる(プロフ) - めろんぱんさん» コメントありがとうございます！コメントいただけると励みになります！引き続き宜しくお願い致します！ (2020年9月19日 22時) (
レス) id: 6400c0deab (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - ほんっとに大好きです更新待ってますね！ (2020年9月19日 19時) (レス) id: 7f8d6bcdd4 (このIDを非表示/違反報告)
にる(プロフ) - 田端さん» ありがとうございます！引き続き作品よろしくお願いします(^^) (2020年9月18日 8時) (レス) id: 6400c0deab (このIDを非表示/違反報告)
田端 - 犬猿の仲だけど心を開きつつある、そんな2人がこれからどうなっていくのか楽しみで仕方ないです。更新頑張ってください！！！！！！！応援してます！！！ (2020年9月18日 7時) (レス) id: 12808757ff (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：にる | 作成日時：2020年9月15日 12時
