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確かに言い出したのは私だけど冗談のつもりだった。
九重がこんなに本気にするなんて思わなかった。
『九重落ち着こ、変な冗談言ったのは私だよ。マジでごめんね』
｢なんでダメなんですか？…いいじゃないですが傷の舐め合い…｣
『ダメだよ。今絶対酔ってるからその勢いはダメだよ。絶対後で後悔する』
｢… 後悔しぇんのに｣
私の上に覆いかぶさる九重はどこか悔しそうな顔をしながら眉を顰める。
『ダメだよ…ごめんね？』
手を伸ばし、九重の頭をポンポンと撫でる。
｢…っ！｣
『九重！』
九重は、私の体を軽々と持ち上げると近くのベッドに移動させる。
どうするか。
お酒で麻痺する頭で一生懸命考える。
ぶん殴るか諦めるか。
そんなことを考えていると、抱きしめられる。
｢一緒に…寝てください…｣
『え？あ、添い寝？』
頭だけが縦に動く。
『そ、添い寝ならいいのか…この前も添い寝してたし？』
鼻をすする音、濡れる私の肩。
私は何も言わずに、九重の背中に手を回しポンポンっと背中を摩る。
言い出したのは私だし、これくらいはいいか。
そんなことをしていると、寝息が聞こえてきた。
『はや…』
そっと離れると、九重の目から涙が流れてる。
起こさないように、涙を拭う。
『…お互い大変だね』
私はそのまま散らかる、部屋の片付けを始めた。
『好きな人の前じゃどんな雰囲気なのか知らないけどきっと、後悔するよ九重のことつまらないって言うなんて』
ゴミをまとめ終わりベッドに目を向けると、気持ちよさそうに寝ている九重。
起こすのも可哀想だし元はと言えば、私がこうさせてしまったのだからもう少しこのままでもいいのかなと思い、布団を掛けてあげた。
私は、テレビを見ながらウトウトと。
そのまま、テーブルに顔を伏せて目を閉じた
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にる(プロフ) - めろんぱんさん» コメントありがとうございます！コメントいただけると励みになります！引き続き宜しくお願い致します！ (2020年9月19日 22時) (
レス) id: 6400c0deab (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - ほんっとに大好きです更新待ってますね！ (2020年9月19日 19時) (レス) id: 7f8d6bcdd4 (このIDを非表示/違反報告)
にる(プロフ) - 田端さん» ありがとうございます！引き続き作品よろしくお願いします(^^) (2020年9月18日 8時) (レス) id: 6400c0deab (このIDを非表示/違反報告)
田端 - 犬猿の仲だけど心を開きつつある、そんな2人がこれからどうなっていくのか楽しみで仕方ないです。更新頑張ってください！！！！！！！応援してます！！！ (2020年9月18日 7時) (レス) id: 12808757ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にる | 作成日時：2020年9月15日 12時
