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｢いってきます｣
『いってらっしゃい』
軽く触れるだけのキスをし仕事に向かう九重さんを見送る。
あの日から、私たちの距離がより一層縮まった。
でも、いつもドキドキしてしまう。
『あー。もう』
1人になったリビングで、キスのことを思い出すとドキドキして心臓がうるさい。
九重さんへの好きの気持ちが溢れ出す。
そして、部屋の掃除をしようとすると私のでは無いスマホ。
『…忘れ物だ』
忘れ物なんて珍しい。
そして、忘れたものがスマホ。
私は急いで出かける準備をし、スマホを持ち家を出た。
病院に通ったりするので1人で電車にも乗れるようになるがいつもと違う方向へ行くからか少し緊張する中、久しぶりに4機捜の皆さんに会えるかなと思いながら電車に揺られる。
九重side
分駐所に到着し、荷物をロッカーにしまい自分の席に座るとポケットにあるはずのものがない。
｢…忘れた｣
スマホがない。
無くてもいいが、何があった時の連絡ツールとしては必要だ。
伊吹｢あれ？九ちゃんなんか忘れたの？｣
｢スマホ忘れました…｣
伊吹｢えぇ！九ちゃんが忘れ物なんて珍しい〜さては、Aちゃんとキャッキャウフフしてたから？｣
また、この人は何を言い出すと思ったら。
伊吹｢最近Aちゃん元気？｣
｢元気ですよ｣
伊吹｢そっか。Aちゃんに今度会いたいな〜｣
椅子に座りながら、Aさんのことを考えているであろう伊吹さん。
自分だけが知ってる。
そんな優越感。
スマホのことはすっかり忘れ、分駐所に待機命令が出ている中やることがなく、書類整理をしていると、コツコツと歩いてくる音。
桔梗｢九重お客さん｣
分駐所に誰が尋ねてくる人がいるのだろうと思い顔を上げると、家にいるはずのAさんがいる。
伊吹｢え！Aちゃんじゃん！久しぶり〜｣
自分より先に、Aさんの元へ伊吹さんが動く。
『お久しぶりです伊吹さん！』
｢どうしたんですか？｣
『あ、九重さん忘れ物だと思ってこれ』
忘れてきたスマホがAさんの手に。
｢わざわざすみません｣
『いえ、お仕事頑張ってください』
伊吹｢えぇ、Aちゃんもう帰っちゃうの？お茶してけばいいのに｣
志摩｢伊吹俺たちは待機中だ｣
伊吹｢わかってるよ〜。Aちゃん今度ゆっくりお茶しようね？｣
『はい！』
｢外まで送りますよ｣
Aさんは、伊吹さんに手を振り志摩さんや陣馬さんに軽く挨拶をして歩き出した。
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にる(プロフ) - そらさん» こんにちは！コメントありがとうございます！そう言っていただけると嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2020年9月26日 17時) (
レス) id: 6400c0deab (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - 初コメです！久しぶりにこんなにトキメク作品に出会いました……胸きゅんしっぱなしです！これからも応援してます、無理せず頑張ってください(*´∀｀*) (2020年9月22日 0時) (レス) id: 3a64fd78e3 (このIDを非表示/違反報告)
にる(プロフ) - stさん» コメントありがとうございます！何度も見返していただいてとても嬉しいです！今後の展開も是非お待ちいただければと思います (2020年9月10日 2時) (レス) id: 6400c0deab (このIDを非表示/違反報告)
st(プロフ) - 面白くて何度も読み直してしまいました早く九ちゃんのこと思い出してあげてほしい (2020年9月9日 22時) (レス) id: 4b9d124ab4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にる | 作成日時：2020年8月26日 12時
