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物語は終盤。
幽霊が突然出てきたりと、自分も少しドキッとしてしまった。
Aさんを見ると、片手で目元を隠し指の間からテレビを見ている。
まるで子供が見てるように。
何とか、エンドロールまで辿り着くとAさんの安堵の表情。
『…怖かった』
｢言い出したのはAさんですからね｣
少し頬を膨らませる。
何となく、エンドロールを流したまはまにしていたら突然と大きなお音共に幽霊がこっちに飛び出してくるような映像が流れた。
不意に流れた映像と音に自分もびっくりしバランスを崩しAさんの方に倒れ込む。
ドンっと鈍い音ともに、自分の下にAさんがいる。
Aさんと目が会い十数秒、どちらも動かない。
無意識に、下にいるAさんに顔を近づける。
｢…すみません｣
我に返り、自分がしようとしていたことを反省し離れようと起き上がろうとすると、Aさんに引き戻される。
｢Aさん？！｣
突然の事に驚く。
『…』
こっちを見つめながら、無言。
『こ…なら…い』
｢え？｣
この近さでも聞き取れない声の小ささ。
『だから、九重さんならいいって言ったんです！』
耳に響く大きな声。
自分の欲の為だけに、Aさんを傷つけたくなく避けていた。
｢…本当にいいんですね？｣
間違いじゃないか、もう一度確認する。
『…恥ずかしいんで聞かないでください』
耳まで真っ赤になったAさん。
｢やっぱりやめたは無しで｣
小さな唇に、自分の唇をそっと触れされる。
今まで、抑えていた欲が溢れ出す。
愛おしくて、優しく触れないと壊れてしまいそう。
それからどれくらい経ったのか。
そっと離れると、息が上がるAさんを見下ろしてる自分。
｢…大丈夫ですか？｣
首を横に振る。
やっぱり、嫌な思い出を思い出させてしまったのか。
｢すみません…｣
『ち、違うんです…あの、初めて気持ちいいなって思って…』
そんな言葉をどこで覚えたのか。
｢…どこで覚えたんですかそんな言葉｣
『え？なんか変なこと言いましたか？』
無意識とは怖い生き物だ。
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にる(プロフ) - そらさん» こんにちは！コメントありがとうございます！そう言っていただけると嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2020年9月26日 17時) (
レス) id: 6400c0deab (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - 初コメです！久しぶりにこんなにトキメク作品に出会いました……胸きゅんしっぱなしです！これからも応援してます、無理せず頑張ってください(*´∀｀*) (2020年9月22日 0時) (レス) id: 3a64fd78e3 (このIDを非表示/違反報告)
にる(プロフ) - stさん» コメントありがとうございます！何度も見返していただいてとても嬉しいです！今後の展開も是非お待ちいただければと思います (2020年9月10日 2時) (レス) id: 6400c0deab (このIDを非表示/違反報告)
st(プロフ) - 面白くて何度も読み直してしまいました早く九ちゃんのこと思い出してあげてほしい (2020年9月9日 22時) (レス) id: 4b9d124ab4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にる | 作成日時：2020年8月26日 12時
