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九重さんから、私の過去について聞いたけれど思い出したわけじゃない。
話でしか知らない九重さんと私の関係。
記憶が戻ればいいのに。
そんなことを思うようになった。
桔梗｢どうしたの難しい顔して？｣
『えっと、記憶が戻らないかなって…』
桔梗｢無理思い出せるものじゃないからね。どうしたの急に｣
『いや…』
桔梗｢あ、分かった。九重でしょ？｣
『ち、違う！』
桔梗さんの、指摘に戸惑う。
さすが警察と思いながら。
桔梗｢いいのよ別に。隠す必要なんてない。だって元々あなた達は恋人だったんだから｣
『そ、そうですけど…』
桔梗｢何どうしたの？｣
『過去の私と今の私に、ギャップがあったら嫌われちゃうかなって思って』
桔梗｢うーん。九重はそんなことを気にする男じゃないよ。今はも昔もありのままのAちゃんが好きなんだから。だから、自信をもっていいんだよ｣
桔梗さんに励まされるがでもやっぱり不安だ。
桔梗｢連絡取ってる？｣
九重さんと話をした日一応連絡先の交換はしている。
『全然…』
桔梗｢電話でもメッセージでもいいから連絡しなさい。不安だけが積もるだけなんだから｣
『…はい』
桔梗さんに勧められて連絡を取るように言われたがなんて送っていいか分からない。
スマホの画面と睨めっこしていると突然と、スマホが震える。
そして、表示画面には九重と表示される。
私は慌てて、電話に出た。
『あ、もしもし！』
｢もしもし九重です。忙しかったですか？｣
『全然！今暇してました』
｢そうだったんですね。Aさん今度どこか一緒に行きませんか？｣
『え？』
｢あ、外が怖いとかなら全然大丈夫なんです。ただ、Aさんと一緒に過ごしたいなって思って｣
なんだか、嬉しくて手が震える。
『あ、あの、嫌じゃないです！外に出るのは少し不安だけど九重さんと一緒なら…』
顔が熱い。
｢よかった…じゃ、今度の水曜日に少し出かけましょう。無理しない程度に｣
『…はい！』
｢また、連絡しますね｣
このまま電話が切れてしまうのが名残惜しい。
『私も連絡します。お仕事中ですよね？頑張ってください』
｢ありがとうございます。それじゃ…おやすみなさい｣
『おやすみなさい』
通話を切ると、スマホを抱きしめる。
ドキドキしたけどすごく嬉しかった。
九重さんとまた会える。
その事に子供のように喜んだ。
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にる(プロフ) - そらさん» こんにちは！コメントありがとうございます！そう言っていただけると嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2020年9月26日 17時) (
レス) id: 6400c0deab (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - 初コメです！久しぶりにこんなにトキメク作品に出会いました……胸きゅんしっぱなしです！これからも応援してます、無理せず頑張ってください(*´∀｀*) (2020年9月22日 0時) (レス) id: 3a64fd78e3 (このIDを非表示/違反報告)
にる(プロフ) - stさん» コメントありがとうございます！何度も見返していただいてとても嬉しいです！今後の展開も是非お待ちいただければと思います (2020年9月10日 2時) (レス) id: 6400c0deab (このIDを非表示/違反報告)
st(プロフ) - 面白くて何度も読み直してしまいました早く九ちゃんのこと思い出してあげてほしい (2020年9月9日 22時) (レス) id: 4b9d124ab4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にる | 作成日時：2020年8月26日 12時
