28☆ ページ28
手分けして、ノギとAさんが居そうな所、家を探す。
｢Aさん！｣
もし、この声が聞こえているのであれば返事をして欲しい。
何度も何度も、Aさんの名前を呼び続ける。
『九重さん！！』
微かに、聞こえたAさんの声。
この近くに、Aさんがいる。
｢Aさん！｣
何度もAさんを呼ぶ。
それ以上返事がなかいが居るのは確かだ。
無線で、報告をし1軒1軒回る。
その中の1軒が、インターフォンを押しても反応がない。
しかし、微かに物音のようなものは聞こえる。
陣馬さんには、1人で行動するなと言われたが体が勝手に動く。
窓から中の様子を見ると、荒れ果てた部屋に倒れる人影とその上に覆い被さる影が見える。
Aさんだ。
｢Aさん！｣
やっと、見つけた。
声に反応をしてノギがこっちを見る。
慌てるように、自分と反対側にある玄関に向かう。
伊吹｢残念でした！｣
既に、玄関に着いていた伊吹さんに呆気なく捕まる。
急いでAさんの、元に駆け寄ると初めて会った時のように痣だらけ。
｢Aさん！｣
『信じてよかった…九重さんのこと信じてたから…』
｢守るって言ったのに…｣
『守ってくれましたよ…』
｢え？｣
『私が、心が折れそうになった時に九重さんが助けに来てくれるって思ってたから…頑張れました…傷を負っても…心は守られてましたよ…』
｢…っ。生きてて、良かったです…｣
Aさんを優しく抱きしめる。
ノギ｢離せよ！｣
外では暴れる、ノギの声が。
｢大丈夫です。すぐ戻ります｣
Aさんにジャケットを掛けて外へ向かう。
玄関前では、伊吹さんに取り押さえられているノギ。
ノギ｢離せよ！Aは俺のだ！あいつが子供の頃から育てたんだよ！｣
言葉1つ1つに、怒りが込み上げてくる。
ノギ｢あんた、Aのこと病院まで送り迎えしてた刑事さんじゃん。A可愛いだろ？俺が全部教えてやったんだ？どうだった｣
自分の中で、何かがプツンっと切れ気がついたらノギに、殴りかかっていた。
陣馬｢九重！落ち着け！｣
｢ふざけんな！今までAさんがどんな思いでいたと思ってんだ！｣
志摩｢九重！｣
2人がかりで押さえつけられる。
ノギ｢痛え！！け、警察がこんなことしていいのかよ！｣
伊吹｢Aちゃんはもっと痛い思いしてたんだよね〜お前まじでボコボコになるから喋んない方がいいよ｣
さっきまでの威勢はどこいったのか。
呆気なく縮こまる
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 342人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にる(プロフ) - ｔｋｔさん» ありがとうございます！これからも頑張ります！ (2020年8月25日 2時) (
レス) id: 6400c0deab (このIDを非表示/違反報告)
ｔｋｔ - 凄く面白いです！更新も早くて嬉しいです。頑張って下さい！ (2020年8月24日 20時) (レス) id: 5db39da5e6 (このIDを非表示/違反報告)
にる(プロフ) - vivi16さん» コメントありがとうございます！ (2020年8月24日 12時) (レス) id: 6400c0deab (このIDを非表示/違反報告)
vivi16(プロフ) - 九ちゃんメイン少ないんで嬉しいです！更新頑張ってください！ (2020年8月23日 23時) (レス) id: f899e34cf3 (このIDを非表示/違反報告)
にる(プロフ) - になさん» コメントありがとうございます！嬉しいお言葉ありがとうございます！ (2020年8月23日 18時) (レス) id: 6400c0deab (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：にる | 作成日時：2020年8月22日 16時
