Lost propert

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洗濯物を干しても2人分だと1回で終わるしすぐ終わる。

やることが無さすぎて、ただテレビをぼーっと見てるだけしかできない。


『テレビなんて何年ぶりだろう』


あいつと居た時は、ほぼ自由なんてなかった。

命令されて、外に買い物に行き言われたことをして、暗い部屋の中でひとりぼっちだった。

行く宛てなんてなかったから、ただじっと耐えてたけれど今回ばかりはどうしても耐えられなくて、何も考えずに逃げ出した。

それが今じゃ、正反対でやることがなくって暇をしてる。


『私このままどうしたらいいんだろう…』


さすがに、このまま轟くんのところにお世話になり続けるのも、申し訳ない。

私が真っ先にすることは、仕事を探して働かなきゃ行けない。

今更高校なんで行けるわけもない。


『でも、どうやって仕事探したらいいんだろう…』

それすらも分からない私。


｢何難しい顔してんだよ｣

『あ、おかえりなさい』

｢ただいま。何考えてたんだ？｣

『いや、このままお世話になりっぱなしはダメだからなんか仕事を探そうと思ってるんだけどどうしたらいいのか分からなくって』

｢なんだ、そんなことか。そんなことしなくていいよ｣

『でも…』

｢金の心配ならいらない。それに何度も言ってるけど、見返りを求めて連れてきたわけじゃない。それに、中卒で雇ってくれるところはほとんどない｣

中学すらほぼまともに行っていない私には衝撃的な言葉だった。


『そうなの？』

｢あぁ。難しい。それに、今まで好きなことできなかったんだからしてみたらどうだ？別に外に行くのは構わないし｣

『好きなこと…』

突然と好きなことって言われても全然思いつかなかった

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