第十七話 ページ19
「じゃ、今日はこれで終わりな。明日から授業あるから教科書とか忘れんなよ」
『ふー…』
あっという間に終わってしまった学校初日。
今日は自己紹介と教科書の配布ぐらいで終わりだった。自己紹介とかいつもの倍緊張したし、声めちゃくちゃ震えた。皆から見て私がどう写ってるのか気になって怖くて…
「和泉ちゃん、また明日〜！」
『うん、また明日』
そんな感情も杞憂で終わったんだけどね。
クラスの人達はそれはもう優しくて寧ろ人間という存在に興味津々みたいだった。
そういえばクラスには鬼みたいなツノを生やした子もいれば犬耳や猫耳を持ってる子も居た。そこでやっと人間がいないんだなんて実感が湧いたよね。皆人間に見えるんだもん。
あんまり気にしてなかったけど、きりやんやなかむ、きんときにも頭になんか生えてたな…？
「どーん！！」
またか…
『やめてよぶるー……なかむ』
「今ぶるーくって言いかけたでしょ？」
『さぁ…』
「おいこら目を逸らすな」
不貞腐れたように頬を膨らますなかむの頭には確かに犬の耳がぴょこりと覗いていた。
『そういえばなかむの頭…』
「ん、あぁこれ？覚えてないの？皆自分が何の妖怪かって言ってたじゃん」
『自分のことに必死で…何人かは聞いてたんだけどね』
「もう、じゃあ教えてあげるからちゃんと聞いててよ？」
『はいっ』
「俺は
『はぇ〜鄒虞、初めて聞いた』
「有名ではないかもね、あとは…」
「僕は
後ろから勢いよく抱きついてくるのはもう一人しかいないでしょ。
『わっ………と、ぶるーく危ない』
「ごめ〜ん」
悪びる様子もなくへらりと笑うぶるーくに苦笑する。
『煙々羅って、煙の妖怪だっけ』
「そうそう！僕は体の一部を煙に出来るんだよ〜あと浮ける！」
『だから髪の毛ゆらゆら揺れてるの？』
「それは〜僕が癖っ毛ていうのもあるけど毛先のちりちりってなってるのは多分そのせい」
『へ〜！』
「あとシャークんはね〜〜」
ぶるーくに一通り皆が何の妖怪が改めて説明してもらった。
しゃけが鰐鮫、きんときが犬神、スマイルが大蛇、きりやんが麒麟らしい。
そう考えると妖怪って結構多いんだ…
今度妖怪辞典とか探してみようかな、通販で頼んだら届くのかな此処。
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リトマス試験紙 - 最高に面白いです。頑張ってください！！！ (12月29日 5時) (
レス) id: 597af49ddb (このIDを非表示/違反報告)
汝(プロフ) - あっあああ!!めっちゃ好きです,,,♡ (9月6日 20時) (レス) id: fe2c1e07b2 (このIDを非表示/違反報告)
霙(プロフ) - もこさん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです、励みになります。ゆっくりの更新にはなりますが次のお話も楽しんでいただけたらなと思います！ (8月5日 23時) (レス) id: c3d88da4d8 (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - 私逆ハー大好物なので嬉しいです！この小説に出てくる実況者様達全員推しなので嬉しいです！更新頑張ってください！ (8月4日 21時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
霙(プロフ) - にゃーちゃんさん» コメントありがとうございます。楽しんでいただけてとても嬉しいです！徐々に色んな方を出して行きたいと思っていますので気長にお待ちくださいませ！ (7月14日 22時) (レス) id: c3d88da4d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霙 | 作成日時：2023年1月22日 23時
