白布くん大好き系女子 2

七十話 ページ32

『いよいよ決勝戦かぁ……』




決勝戦っていうと嫌な思い出しかないわー。



昔は白鳥沢に負けてばっかだったし。






ピーッ






「木霊ー」






『はーい､今行きます』








「若利君今日も頼むよ」


「お前が頑張んなさいよ｡

若利にだけ頼るんじゃない」


「弁慶かよ」





ーこれより全日本バレーボール〜〜





『いやー、緊張するなー』




「梟谷の二の舞なんかしたら学校までランキングだ。


お前もな」







『ええええ！？女ですよ？』



鷲匠と書いてクソジジイと読む。





ピーッ





『向こうの主将からサーブか……』




比較的ジャンプサーブは少ないか……




あの強面三年生と飛雄しかジャンプサーブ打てなかったよね。







……あ





『牛若ナイッサアー』





ドパァン




火力は言わずもがな。





『及川先輩よりは化け物じゃないかな』





「にしても、このセットは取れそうだな｡



ストレートじゃないか？」





『んー、ありえませんね！フルセットになると思います』





「まぁ、様子を見て…だな」




『ですね』

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