白布くん大好き系女子 2

五十八話 ページ19

『……あれ？なんか五色サーブ上手くなってない?』







この10分間見てるけど目立ったミスは一度もない。









監督のおかげかな(※五十五話参照)







「調子に乗るとホームランするけどな」









後ろから出てきたのは我がバレー部のオカン


　








瀬見さんです。







『ホームラン工ですね』






「だな。……そう言えば白布はどうした。いつも一緒だったよな」







『あー……っと。……』






いや、ついさっきまで一緒にいたんだけどね。






「なんだよ。そういや、お前ら委員会同じだったな…。仕事押し付けたのか？」








違うんです瀬見さん……。






私は白布君と共に仕事を終え部活に来ようとしたんです。






でも………







『仕事は、二人で終わらせました。それで、あの……委員長に報告しようと…




したんですけど。ほら、白布君て運動神経いいし、瀬見さんに言うのもアレですが、




白布君、正セッターなので…その』







「ああもう！なんだよ。はっきり言えって！」








『………………バスケ部につかまりました』









「なんっでだよ！！」






『委員長､バスケ部の主将さんで………私も一応捕まったんですけど逃げてきました！！』







前にもこんなことあったよな。前回は勧誘だけですんだけどさ。









「はあぁ〜……わかった。助けてくるから待ってろ」






そう言って駆け出していく瀬見さん。







『マジかっけぇ』









五分後







「お前ぇ。俺を置いて逃げ出すとかバカかよ。助けでも呼べよ」









『すっ、すみません。これでお許し下さい』




つ【しらすパン】






「…………許す」




「白布ちょろっ！！」

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