488.決心 ページ41
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「……ソクフン先生、ソルジ先生。ありがとうございます。お二人のおかげでちゃんと決心がつきました」
そういうところだよ、とソクフン先生とソルジ先生に突っ込まれたあと。息をついてから、私は二人に深々と頭を下げた。
もう悩まない。ちゃんと決めた。誰が私の選択を反対しても……例え一番の心残りだったハンビンが私の手を掴んで止めたとしても、私はその手を振り払って『SuperChanger』に行くと。『Say My Name』の時間は間違いなく幸せだったし、周りからの期待に応えて『Say My Name』をやり切りたい気持ちだってちゃんとあるけれど、それでも私は私が一番後悔しない選択をしたい。
『SuperChanger』に期待するミンジュン兄さんも、それに前向きに全力で応えようとしたみんなも、全部覚えてる。忘れたくない。私しか助けられない、と思うほど自分を過剰評価してはいないし、私が居なくても『SuperChanger』は上手くいくかもしれない。それでも、私が助けたいんだ。
「なるべく悔いを残さないように、残りの『Say My Name』の時間も全力で楽しもうって思います」
「うん、それが良いよ。少しでもナナの助けになれたなら良かった。……今更だけど、前回は本当に申し訳なかった。これでチャラになったとは思えないけど……」
「え？ 前回？ 」
「自分があんなこと言わなきゃ、N͜͡umberのことは公にならなかっただろう？」
ソクフン先生にそう言われて、あ、とリハーサルのことを思い出す。そうか、ソクフン先生が気付かなきゃ私がN͜͡umberの曲を歌えなくなったということが明かされることはなかったのか。
でも、ソクフン先生に恨みなんかこれっぽっちもなかった。むしろ。そう思って私は首を振った。
「……いいんです。いつかは公になることだったろうし、前に進むためには公にしなくちゃいけないことだったんですよね。……何より、N͜͡umberの曲は私にとってこの世で一番大切なものだったんです。それからいつまでも逃げ続けるのは、あまりにも不幸せですから。だから、ソクフン先生にはむしろ感謝してます。前に進むきっかけをくださってありがとうございます」
「……やっぱり、君は本当に強いよ。誰よりも」
「そんなことないですよ」
「ふふ、やっぱりソクフン先生とナナは良いケミですね。流石一緒に番組をやった仲というか」
ふと、ソルジ先生が微笑ましそうに言った。ケミって。思わずソクフン先生と二人で吹き出してしまった。
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アップルパイ(プロフ) - なっちぃさん» コメントありがとうございます。楽しんで読んでいただき本当に幸いです！ 更新空いてしまって申し訳ないです。なるべく更新ペース上げれるようにしたいので、これからもよろしくお願いします！🥲 (3月3日 23時) (
レス) id: a55c9bddea (このIDを非表示/違反報告)
なっちぃ(プロフ) - コメント失礼します。楽しく読ませてもらってました！更新待ってます；； (3月1日 5時) (レス) id: 0ee3ec3e27 (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ(プロフ) - ビニさん» コメントありがとうございます！🥲💕 こちらこそいつも読んでくださりすごく嬉しいです。更新頑張ります！🙌 (2月7日 17時) (レス) @page17 id: a55c9bddea (このIDを非表示/違反報告)
ビニ - いつも楽しく読ませて頂いております！お話の続き楽しみです、更新まってます！🥰 (2月5日 1時) (レス) @page6 id: 0e71c92fc7 (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ(プロフ) - abcdさん» いつも読んでくださりありがとうございます🥲💕 更新空いてしまう時もあるのですが、なるべく早く更新して完結させたい気持ちはあるのでこれからも頑張ります！ (1月28日 15時) (レス) id: a55c9bddea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アップルパイ | 作成日時：2024年1月25日 19時
