484.助けたい ページ37
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「……先生方は、昨日の自己評価の様子はご存知ですか？」
「え？ まあ、少しは聞いてるわ。上手く出来ていたチームは何処とか、その中で一番良かった練習生が誰だとか……それこそナナが圧倒的に一番だったって」
「ハハ……」
ソルジ先生の言葉に苦笑いを漏らす。
確かに自己評価後に読んだフィードバックでは、私を絶賛するコメントばかりだった。最高、神がかってた、期待を大きく超えていた、言うことがない、評価をするのもおこがましい、圧倒的に上手いし似合ってる、『Say My Name』の主人公はナナだ、ナナしか見えない、お金を払ってプロのアイドルのステージを見た気分だった、早く本番が見たい——。きっと、あの状況を目の当たりにしなかったら。むず痒さを感じながらも、純粋に喜べたと思う。結局あの時の私は気持ちが沈んでいて、ふりでしか喜べなかったけれど。
「あの、上手く出来ていたチームや練習生を聞いているのなら、その逆もなんとなく知ってますよね？」
「……まさか。ナナ、君は……」
「……はい」
はっとした表情を見せるソクフン先生に頷く。
私が『Say My Name』から出て行こうかと悩むようになった原因。それは、その後に見た『SuperChanger』のパフォーマンスだった。聞こえない歌声。誰ひとり合わない振り付け。見ているこっちが辛くなって、評価なんてできないと申し訳なくなってしまうくらい、2班とも準備していたことを何も披露出来なかったと思う。みんなをリードして、一番上手いはずのハルトですらそうだった。
毎日遅くまで練習して、あんなにやる気に満ちて頑張っていたのに。ミンジュン兄さんも喜んで期待していたのに。知っていたからこそ、余計に胸が痛かった。
今でも、悔しさで泣いているハルトやミンギュの顔が頭から離れない。私は、ただ二人の元に急いで駆け寄って丸くなった背中を「大丈夫だよ、泣かないで」と撫でることしかできなかった。その最中も、ハルトは「ミンジュンさんに申し訳ないし恥ずかしいです」と悔しそうだった。
「……自分達のチームと違って、あのチームはほとんどが脱落してしまう可能性が高いです。そこから再編成をして、新しくなったチームでステージを完成させるのは本当に厳しいと思います。それに、他から放出されて新しく来る練習生は順位が高くない子ばかりだろうし……。それなら、」
自分がそのチームに行って助けたいって思ったんです。
そう、私は口にした。
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アップルパイ(プロフ) - なっちぃさん» コメントありがとうございます。楽しんで読んでいただき本当に幸いです！ 更新空いてしまって申し訳ないです。なるべく更新ペース上げれるようにしたいので、これからもよろしくお願いします！🥲 (3月3日 23時) (
レス) id: a55c9bddea (このIDを非表示/違反報告)
なっちぃ(プロフ) - コメント失礼します。楽しく読ませてもらってました！更新待ってます；； (3月1日 5時) (レス) id: 0ee3ec3e27 (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ(プロフ) - ビニさん» コメントありがとうございます！🥲💕 こちらこそいつも読んでくださりすごく嬉しいです。更新頑張ります！🙌 (2月7日 17時) (レス) @page17 id: a55c9bddea (このIDを非表示/違反報告)
ビニ - いつも楽しく読ませて頂いております！お話の続き楽しみです、更新まってます！🥰 (2月5日 1時) (レス) @page6 id: 0e71c92fc7 (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ(プロフ) - abcdさん» いつも読んでくださりありがとうございます🥲💕 更新空いてしまう時もあるのですが、なるべく早く更新して完結させたい気持ちはあるのでこれからも頑張ります！ (1月28日 15時) (レス) id: a55c9bddea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アップルパイ | 作成日時：2024年1月25日 19時
