473.ガムシロップ（チェ・ヨンジュン） ページ26
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「あ、ミンジュンいた」
ナナと別れた後。まっすぐ食堂に向かうと、予想通りミンジュンが居て、ミンジュンはガムシロップを直飲みしていた。もしも初見だったらあまりの奇行にぎょっとしていただろうけど、これをするミンジュンはN͜͡umber時代も見たし、ミンジュンが「手っ取り早く糖分摂りたいときはこれが一番効率いいんすよ」と言っていたからもう驚かなかった。
自分に気付いたミンジュンは、手に持っていたガムシロップを机に置いて。少しバツが悪そうな顔を見せた。
「ヨンジュン先生。あー……さっきはいきなりすみませんでした」
「いや、いいよ。怒っても仕方ないし、あれは我慢した方でしょ。あんまり見ない感じだったから驚いたには驚いたけどね。ミンジュンは本気で怒ると静かになるタイプなんだね」
ミンジュンの前に座ってからそう言うと、何故かミンジュンは「いや、あー……」と言い淀む。それから周りを見渡してから、「ダルいから誰にも言わないでくださいよ」とため息混じりに言った。
「あんまりイライラすると話すのめんどくさくなるんで、それ自体は確かに間違ってはないと思うんですけど……今回は半分違うっていうか」
「半分？」
「はい。マジでイライラしたのも事実ですよ。俺の前だけならならともかく、カメラの前でやる気なさそうにするなんてこいつらバカかよ、先のこと見えてないのかよって思いました。この番組が終わったら死ぬわけじゃない、むしろこの番組の後のが長いんだからわざわざ自分で未来を潰すことねーだろって。まじでアホだなーって」
「そうだね。みんな若いからかな」
レッスンでも明らかにやる気がなかったことから考えると、普段の練習でもかなり酷い態度だっただろうし、それもしっかりとカメラに映っていたはずだ。仮にそんな場面が放送されたら、見ている視聴者はどんな印象を持つか。簡単に想像がつく。
アイドルという職業は常に見られているし、それを意識して行動しなければいけない。そういう意味でミンジュンは去り際に『お前ら本当にアイドルになりたいのか？ なりたいやつの態度じゃねえだろ、これは』と言ったのだろう。本当にその通りだと思う。
「や、若いって。俺とそんな変わらないっすよ」
「ミンジュンは特別だからね」
N͜͡umberで一番危なっかしいミンジュンも、なんだかんだファンが失望するような言動をカメラの前でしたことはない。彼は昔も今もちゃんとアイドルなのだ。
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アップルパイ(プロフ) - なっちぃさん» コメントありがとうございます。楽しんで読んでいただき本当に幸いです！ 更新空いてしまって申し訳ないです。なるべく更新ペース上げれるようにしたいので、これからもよろしくお願いします！🥲 (3月3日 23時) (
レス) id: a55c9bddea (このIDを非表示/違反報告)
なっちぃ(プロフ) - コメント失礼します。楽しく読ませてもらってました！更新待ってます；； (3月1日 5時) (レス) id: 0ee3ec3e27 (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ(プロフ) - ビニさん» コメントありがとうございます！🥲💕 こちらこそいつも読んでくださりすごく嬉しいです。更新頑張ります！🙌 (2月7日 17時) (レス) @page17 id: a55c9bddea (このIDを非表示/違反報告)
ビニ - いつも楽しく読ませて頂いております！お話の続き楽しみです、更新まってます！🥰 (2月5日 1時) (レス) @page6 id: 0e71c92fc7 (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ(プロフ) - abcdさん» いつも読んでくださりありがとうございます🥲💕 更新空いてしまう時もあるのですが、なるべく早く更新して完結させたい気持ちはあるのでこれからも頑張ります！ (1月28日 15時) (レス) id: a55c9bddea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アップルパイ | 作成日時：2024年1月25日 19時
