471.意味が無い ページ24
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「……ウムティ兄さん。カムデン、ブライアンも」
今『Switch』のメンバーと会うのはちょっと気まずいかも。そう思ってこの場を離れようとしたのだけど、練習室から出てきたのがウムティ兄さんだったからついその足が止まってしまった。
それに続くカムデンとブライアンも含めて、三人はヨンジュン先生と同じような疲れた顔をしていて、きっとあまり良くない雰囲気の中で諦めずに練習をしていたのはこの三人だったんだろうなと察した。
私に気付いた三人は、ちょっと目を見開いて。それから私の元へ駆け寄ってきた。
「ナ、ナナ……！ あのさ、ミンジュンさん何処にいるか知らない……！？」
「え、帰ってなきゃ多分食堂……あっ、」
「ありがとう！ いきなりごめんね！」
「ちょっ、ちょっと待っ！ こんなこと言うのもあれなんですけど、ミンジュン兄さん怒ってる相手とはしばらく話そうとしないので今行くのはやめた方がいいかと！ 絶っ対無視されますから！ ウムティ兄さん達が悪くないのは分かるんですけど……ウムティ兄さん達が謝っても他が変わらなきゃ意味が無いっていうか……」
急いで食堂に向かおうとする三人を止めて、練習室にいる他のみんなには聞こえないくらいの声の大きさでそう言う。そうすれば三人はどうして知ってるんだ、という表情で私を見た。色々口が滑ってしまった、苦笑いしつつ「たまたま居合わせてしまって……」と言えば、「そっか……」と三人は肩を落とした。
「……やっぱり、ミンジュンさん怒ってたよね。静かだったけど、すごく怒ってたし失望もしてた。それなのにみんな全然深刻に思ってなくて……本当にアイドルになりたいのかってそこまで言われたのに、みんな気まぐれで出て行ったんだな、機嫌が良くなかったんだな、ミンジュンさんらしいなって笑っててさ」
「そ……それはなかなか……」
本気でそう思ってるのか、それとも目の前の状況に戸惑って逃避するように茶化してしまってるのか。どちらにせよひどい反応だ。
「……ごめん、本当に情けないよね。巻き込んでごめん」
「俺は全然大丈夫なんですけど……ウムティ兄さんは大丈夫……じゃないですよね」
「……うん。本当にどうすればいいか分からなくて……。チームができたときから雰囲気は良くなかったんだよね。それでも練習をすればみんなやる気が出てくるかなって信じてたんだけど……だめだった」
そう言って、ウムティ兄さんは深いため息をついた。
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アップルパイ(プロフ) - なっちぃさん» コメントありがとうございます。楽しんで読んでいただき本当に幸いです！ 更新空いてしまって申し訳ないです。なるべく更新ペース上げれるようにしたいので、これからもよろしくお願いします！🥲 (3月3日 23時) (
レス) id: a55c9bddea (このIDを非表示/違反報告)
なっちぃ(プロフ) - コメント失礼します。楽しく読ませてもらってました！更新待ってます；； (3月1日 5時) (レス) id: 0ee3ec3e27 (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ(プロフ) - ビニさん» コメントありがとうございます！🥲💕 こちらこそいつも読んでくださりすごく嬉しいです。更新頑張ります！🙌 (2月7日 17時) (レス) @page17 id: a55c9bddea (このIDを非表示/違反報告)
ビニ - いつも楽しく読ませて頂いております！お話の続き楽しみです、更新まってます！🥰 (2月5日 1時) (レス) @page6 id: 0e71c92fc7 (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ(プロフ) - abcdさん» いつも読んでくださりありがとうございます🥲💕 更新空いてしまう時もあるのですが、なるべく早く更新して完結させたい気持ちはあるのでこれからも頑張ります！ (1月28日 15時) (レス) id: a55c9bddea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アップルパイ | 作成日時：2024年1月25日 19時
