464.恋と愛（イ・フェテク） ページ17
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「……俺、魅力発表会のとき、ナナがどんな人でもみんな変わらずナナのことを尊敬してて、大好きな人しかいないってナナに言ったんです。そのときはナナの秘密とか何も知らなかったけど……でも、こうやって色々知った今でもその考えは変わらないです。むしろより強くなりました。
性別だけじゃない。どんなにナナが俺達に想像できないような後ろめたいことを抱えていても、俺は……最後までナナのそばに居て、ナナのことを守るって。そう、決めたんです。それがフェテク兄さんの言う『責任』かは分からないんですけど……でも、知ったからにはちゃんと、ナナが辛い思いをしないように支えたいです。ナナに、ちゃんと幸せになって欲しいから」
「……やっぱり、ナナの秘密を知ったのがハンビンで良かった」
正直、ハンビンの言葉にはすごくびっくりした。僕が考えていた以上にハンビンは覚悟を決めていて、責任を取るつもりだったようで。
(……ハンビンは、Aのことを愛してるんだ)
ハンビンのAの気持ちは、もうただの恋じゃない。愛だと思う。今はこうやってAに触れたい、このままでいたいってもだもだしているけれど、きっとこの先、ハンビンはAとどうにかなるよりも、自分の気持ちを飲み込んでAのしたいことや幸せを優先してしまう予感がした。そういう意味で、ハンビンとAはそっくりだった。
相手のために自分の気持ちを押し込めること。それが本当に正しいことかはわからない。それでも、ハンビンがそれほどAを想ってくれている事が嬉しくて、でも切なくて、泣きそうになった。
もしもヨンジュが生きていたなら。ヨンジュはハンビンの存在を喜んでいただろう。ヨンジュがいればAとハンビンは出会うことすらなかったのだから、たらればでしかないけれど。
「ありがとう、ハンビン。ナナのこと支えるって決めてくれて」
「お礼を言われることじゃないっていうか……こんなの、当たり前じゃないですか」
「当たり前じゃないよ。本当にすごいことなんだよ」
だからこそ、ハンビンの想いは報われて欲しいと思う。それぞれじゃなく、二人で幸せになって欲しい。
(……いつか、ハンビンがAの名前を呼べる日が来たらいいな)
魅力発表会のときの、僕とAの関係に「いいなあ」と羨ましがったり、Aの本名すら知らないことを残念がっていたハンビン。それを思い出しながら、そんな未来を僕は願った。
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アップルパイ(プロフ) - なっちぃさん» コメントありがとうございます。楽しんで読んでいただき本当に幸いです！ 更新空いてしまって申し訳ないです。なるべく更新ペース上げれるようにしたいので、これからもよろしくお願いします！🥲 (3月3日 23時) (
レス) id: a55c9bddea (このIDを非表示/違反報告)
なっちぃ(プロフ) - コメント失礼します。楽しく読ませてもらってました！更新待ってます；； (3月1日 5時) (レス) id: 0ee3ec3e27 (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ(プロフ) - ビニさん» コメントありがとうございます！🥲💕 こちらこそいつも読んでくださりすごく嬉しいです。更新頑張ります！🙌 (2月7日 17時) (レス) @page17 id: a55c9bddea (このIDを非表示/違反報告)
ビニ - いつも楽しく読ませて頂いております！お話の続き楽しみです、更新まってます！🥰 (2月5日 1時) (レス) @page6 id: 0e71c92fc7 (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ(プロフ) - abcdさん» いつも読んでくださりありがとうございます🥲💕 更新空いてしまう時もあるのですが、なるべく早く更新して完結させたい気持ちはあるのでこれからも頑張ります！ (1月28日 15時) (レス) id: a55c9bddea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アップルパイ | 作成日時：2024年1月25日 19時
