463.責任（イ・フェテク） ページ16
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「肌を見た上で、抱きついて寝るなんて……普通にセクハラだよ？ 何にも知らないナナがかわいそうだよ」
「すみませんすみません本当にすみません反省してます……」
「だから僕に謝らなくていいって。謝るなら本人にでしょ。僕じゃ許しようがないもん」
「そう、ですよね……。ちゃんと言って、今までのことを謝らなくちゃとは思ってるんです……。でも……俺、本当にずるい男だから。まだ言いたくないって、このままでいたいって、ずるずる引き伸ばしちゃってるんです……」
視線を落とすハンビン。
(ずるい男、ねえ……)
そんなハンビンを見ながら考える。ハンビンがAにまっすぐ向ける視線の中に申し訳なさとか後ろめたさとか気まずさとか寂しさとか、そんな負の感情が混ざっている理由。それはAが女の子と知った上で、それを告白せず友達としてA触れているからなんだと、改めて思った。
もしもハンビンがAのことを本当に友達として思っているなら、ハンビンはすぐにAに告白したはずだ。そうしたら二人は隠しごとのない、本当の意味で親友になれたかもしれない。でも、ハンビンはそうしなかった。今も告白できずにいる。その理由だって、もう分かりきっている。確かにハンビンは「ずるい男」なのかもしれない。
(でも……)
誰にでも向けるようなあたたかさだけじゃない、ハンビンのAだけに向ける、熱のある視線。
ハンビンに下心があって、好かれたいからこそAに尽くしているとしても。ハンビンの言動でAが救われているのは変わらないし、そもそもハンビンがAに対して何かひどいことをするとは到底思えない。
それに、多分Aも——。
そこまで考えてから、僕は息をついた。
「……別に今すぐ言えってわけじゃないよ。いつか、ハンビンが言えると思った時に言えばいいから」
「え……いいんですか？ てっきりこの後すぐに言えって流れになるかと思ったんですけど……」
「いいよ。大事なことなんだから、タイミングってものがあるでしょ。……でも、ちゃんと責任は取ってね」
「せき、にん」
頷いてから「女の子の素肌を無断で見たんだよ？」と言えば、ハンビンは「そっ、それはそうなんですけど……！！」と真っ赤な顔であわあわとした。今日のハンビンは青くなったり赤くなったりで本当に忙しいなと思う。
つい笑う僕を見てから、ハンビンは気持ちを入れ替えるように深呼吸をした。
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アップルパイ(プロフ) - なっちぃさん» コメントありがとうございます。楽しんで読んでいただき本当に幸いです！ 更新空いてしまって申し訳ないです。なるべく更新ペース上げれるようにしたいので、これからもよろしくお願いします！🥲 (3月3日 23時) (
レス) id: a55c9bddea (このIDを非表示/違反報告)
なっちぃ(プロフ) - コメント失礼します。楽しく読ませてもらってました！更新待ってます；； (3月1日 5時) (レス) id: 0ee3ec3e27 (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ(プロフ) - ビニさん» コメントありがとうございます！🥲💕 こちらこそいつも読んでくださりすごく嬉しいです。更新頑張ります！🙌 (2月7日 17時) (レス) @page17 id: a55c9bddea (このIDを非表示/違反報告)
ビニ - いつも楽しく読ませて頂いております！お話の続き楽しみです、更新まってます！🥰 (2月5日 1時) (レス) @page6 id: 0e71c92fc7 (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ(プロフ) - abcdさん» いつも読んでくださりありがとうございます🥲💕 更新空いてしまう時もあるのですが、なるべく早く更新して完結させたい気持ちはあるのでこれからも頑張ります！ (1月28日 15時) (レス) id: a55c9bddea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アップルパイ | 作成日時：2024年1月25日 19時
