461.直接（イ・フェテク） ページ14
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「ごめんね、こんな時間に外で」
「いや、それは大丈夫……なんですけど……わざわざ外で、それも二人きりでしなくちゃいけない話って、やっぱり俺がフェテク兄さんに何かしたような気がするんですけど……？ フェテク兄さん、実は怒ってたりします……？」
「怒ってないよー。ただ真面目な話をしたいだけだから」
「真面目な話ってのが怖いんですよ〜う……」
街頭の光に照らされたハンビンの顔は、ものすごく不安そうでびくびくしていて。ちょっと笑ってしまった。
今、僕達は外の、エントランスから出てすぐの街頭の下に立っていた。話しやすいようにベンチまで行っても良かったけれど、座ってゆっくり話をする時間はなかったし、他の誰かに聞かれない場所ならどこでも良かったから。
「じゃあ、時間もそんなにないし単刀直入に聞くけど……ハンビン、知ってるよね？」
「……知ってる？ 何をですか？」
「ナナのこと」
「ナナのこと？ …………あっ、」
どういうことかと首を傾げてすぐ、ハンビンは僕の言いたいことに気づいたようで。途端に「ご、ごめんなさい……！！」と真っ青な顔になる。それを見て、やっぱり、と息をついた。
ハンビンは知っているのだ。Aが女の子だってことを。
「僕に謝る必要はないけど……それよりどうして？ ナナがから聞いたわけじゃないよね？ ナナが自分から言うわけないもん。いつ、どうやって知ったの？」
「……フェテク兄さんの言う通り、ナナから聞いたわけじゃないです。……その……ポジションバトルが始まって二日目の夜なんですけど……見て、しまって」
「見た？ 何を？ 身分証とか？ それともスタッフさんと何か会話してたとこ？」
「……いや……そうじゃくて……直接……」
そう口にしたハンビンの顔は、いつの間にか真っ青じゃなく真っ赤になっていた。直接。直接見た。そのワードを頭の中で何回か繰り返してから、僕は目を見開いた。
「……ま、まさか見たの！？ 直接肌を！？！？？」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……見てしまいました……」
「う、嘘でしょ……どういう状況なの？ 着替えてるとこを見たってこと？」
「そうじゃなくて。寝てるナナが凄く汗をかいていたから……冷えるからせめて上半身だけでも拭いてあげようと思って……それで……」
その先を言えず、顔を手で覆うハンビン。それを見ながら、よりによって一番最悪のバレ方をしていることに唖然とした。
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アップルパイ(プロフ) - なっちぃさん» コメントありがとうございます。楽しんで読んでいただき本当に幸いです！ 更新空いてしまって申し訳ないです。なるべく更新ペース上げれるようにしたいので、これからもよろしくお願いします！🥲 (3月3日 23時) (
レス) id: a55c9bddea (このIDを非表示/違反報告)
なっちぃ(プロフ) - コメント失礼します。楽しく読ませてもらってました！更新待ってます；； (3月1日 5時) (レス) id: 0ee3ec3e27 (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ(プロフ) - ビニさん» コメントありがとうございます！🥲💕 こちらこそいつも読んでくださりすごく嬉しいです。更新頑張ります！🙌 (2月7日 17時) (レス) @page17 id: a55c9bddea (このIDを非表示/違反報告)
ビニ - いつも楽しく読ませて頂いております！お話の続き楽しみです、更新まってます！🥰 (2月5日 1時) (レス) @page6 id: 0e71c92fc7 (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ(プロフ) - abcdさん» いつも読んでくださりありがとうございます🥲💕 更新空いてしまう時もあるのですが、なるべく早く更新して完結させたい気持ちはあるのでこれからも頑張ります！ (1月28日 15時) (レス) id: a55c9bddea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アップルパイ | 作成日時：2024年1月25日 19時
