448.迷惑 ページ1
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「じゃあ僕も一緒に医務室行くよ」
「えっ、別にいいですよ。すぐ終わりますし、大したことじゃないですし」
「だとしても僕ががついて行きたいの。……あ、そうだ、医務室行くならついでに身長と体重測っちゃおうよ。本当に身長伸びたか見たいし。体重は見ないからさー」
「えー……まあいいですけど……」
確かに身長がどれくらい伸びたかはちょっと気になるかもしれない。体重を測るのはあまり気乗りしないけれど。多分、というか確実に痩せてるから。悪い意味で。あまり現実は見たくなかった。
そんなことを思いながら頷くと、フェテク兄さんは「やったー」と笑った。
「……あ、ならナナのこと、フェテク兄さんに任せていいですか？」
「ん？ いいけど……ハンビンは来ないの？」
ぱちりと瞬きをしてから首を傾げるフェテク兄さん。私も思わず同じように首を傾げてしまった。ハンビンなら「じゃあ一緒に行きましょう！」と喜ぶと思っていたから。
「……はい。フェテク兄さんがいるなら大丈夫かなって。
ナナが医務室に行ってる間に俺は練習進めとくよ。まだ振り入れ完璧じゃないメンバーもいるし」
「あ、そうだよね。確かにハンビンがいないと練習うまく進まないもんね。ありがとう」
「うん。ナナはゆっくりしてて。ミンジュンさんもオーバーワークはダメって言ってたでしょ？ ナナが一番出来てるし、ナナは焦らなくていいからね。……じゃ、俺は練習室に戻るよ。また後で」
「また後で」
手を振って、私は来た道を引き返すハンビンを見送った。
「……邪魔した？」
「何をですか？」
「いや、ハンビン居なくなってさみしいかなーって」
「……そんな訳。むしろハンビンには迷惑を掛けてばっかりなのでほっとしてます」
何故かぎくりとしながらも、そう返す。
嘘じゃない。前々からハンビンには色々してもらったし、特に『Say My Name』で一緒になってからは本当に貰ってばっかりで。嬉しさもあるけれど、申し訳なさも多かったから。ハンビンが私に与えてくれるたくさんの温もりや優しさを、私はどうやって返せばいいかわからない。
「なに。僕には迷惑掛けていいってこと？」
「そっ……そうじゃないですよ」
「あはは。ごめんごめん、冗談だよ。あと迷惑なんてちっとも思ってないし。ハンビンもそうでしょ。好きでやってる」
「そう、ですかね」
視線を下げる私に、フェテク兄さんは「そうでしょ」と強調するように言った。
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アップルパイ(プロフ) - なっちぃさん» コメントありがとうございます。楽しんで読んでいただき本当に幸いです！ 更新空いてしまって申し訳ないです。なるべく更新ペース上げれるようにしたいので、これからもよろしくお願いします！🥲 (3月3日 23時) (
レス) id: a55c9bddea (このIDを非表示/違反報告)
なっちぃ(プロフ) - コメント失礼します。楽しく読ませてもらってました！更新待ってます；； (3月1日 5時) (レス) id: 0ee3ec3e27 (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ(プロフ) - ビニさん» コメントありがとうございます！🥲💕 こちらこそいつも読んでくださりすごく嬉しいです。更新頑張ります！🙌 (2月7日 17時) (レス) @page17 id: a55c9bddea (このIDを非表示/違反報告)
ビニ - いつも楽しく読ませて頂いております！お話の続き楽しみです、更新まってます！🥰 (2月5日 1時) (レス) @page6 id: 0e71c92fc7 (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ(プロフ) - abcdさん» いつも読んでくださりありがとうございます🥲💕 更新空いてしまう時もあるのですが、なるべく早く更新して完結させたい気持ちはあるのでこれからも頑張ります！ (1月28日 15時) (レス) id: a55c9bddea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アップルパイ | 作成日時：2024年1月25日 19時
