白い紙に ページ5
"このプロジェクトは白紙になった。今後どうするかは君次第だ。"
そう告げられたのは、練習生になって1年経とうとしていた時だった。
SR「っ……」
悔しい…。
自分以外にもこのプロジェクトに参加していた数人の練習生達はみんな去っていった。
『やっぱりきちんとヨジャドルとしてデビューがしたい。』
『どうしてもナムジャンアイドルとしての活動に納得がいかない。』
など理由は様々。
中には『SEVENTEENプロジェクトの人達と仲良くなりたかったから』という理由でオーディションを受け、デビューの意識がかなり低い人もいた。
一足先にプロジェクトのカリキュラムを受け始めていた自分は、特にSEVENTEENプロジェクトのみんなとも仲が良かったせいか、他の人達に妬まれてあれこれ言われた事も沢山…
それでも諦めずにやって来た。
でも現実は残酷で、歩き出すはずだった道はいとも簡単に消えてしまったんだ。
WZ「…Aには諦めて欲しくない。」
SR「ジフナ…」
腕を掴んだまま離さないジフン。
SR「…俺、どうしたらいいかわからない……。」
スカウトされて来た。
でも選んだのは自分だ。ナムジャンアイドルとしてデビューする為に。
プロジェクトが無くなった今は…？
ガールズグループで？それともソロで？
可能性は…？？？
突然明確だった目標が消えて、このまま練習生としてやっていけるのか、不安が一気に押し寄せて来た。
1人になりたくて、誰もいないスタジオでボーッとしてみる。
そう言えば初めて見学したのはここのスタジオだったな…。
SR「…諦めて欲しくない、か。」
はは。本当酷い顔してるよ自分。
あの時、みんなが踊ってた曲をかけてみる。
当時は全然出来なかったけど、今なら踊れる。
HS「そこ左！」
SR「わ！ビックリした…！」
気付いたらスニョンがいた。
HS「これお前もやったの？随分前に俺達がやってた課題曲。」
SR「いや…見様見真似で……」
HS「そっか……。なぁ、一緒に踊ろう！」
SR「あ、うん…！」
ずっと憧れていたスニョン。
初めてこのスタジオで踊ってる姿を見て、自分もこうなりたいって思った人。
最初はぎこちなかったけど、合同練習で顔を合わせるうちに仲良くなった。
きっと今日も自主練しに来たんだ。
SR「邪魔してごめんね。」
HS「俺こそ！」
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NoL(プロフ) - ナビさん» ありがとうございます(T_T)引き続きご覧いただけるように頑張ります！ (2019年4月28日 0時) (
レス) id: ab1c9bb10d (このIDを非表示/違反報告)
ナビ(プロフ) - 初めまして！ いつも楽しみに読ませていただいてます。本当に素敵なお話ですね、胸が熱くなりました〜(*´-`) (2019年4月27日 5時) (レス) id: f0a4e63f0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のちょ | 作成日時：2019年3月28日 0時
