実力テスト ページ10
(WN side)
SR「あの、大丈夫ですか…？」
WN「……」
上手くいかなくて、自分にムシャクシャして飛び出した廊下の隅。
タオルを頭から被ってたし、今話しかけられたら間違いなく当たってしまう。
そう思って下を向いたまま頷いた。
SR「体調悪いですか？誰か、呼んできますか？」
WN「…違う。」
SR「良かった…。えっと、ハグしてもいいですか？」
WN「は！？何でそうなるっ」
驚いて顔をあげたら、真っ直ぐで純粋な目。
SR「ハグってストレス解消や癒し効果があるんですよ！その…今とても辛そうなので…」
WN「っ…………」
変な奴…
また無言で下を向いた。
その瞬間フワッと柔らかい香りに包まれる。
普段だったら絶対拒否してるし突き放してるはずなのに、その時の俺は何故か動けなかった…。
WN「お前…変な奴……」
SR「はい。変な奴ですㅎㅎ」
俺が落ち着いたのを確認すると、「練習に戻ります！」と足早に去っていった。
気付くと横にスポーツドリンク。
いつの間に置いたんだ…
WN「名前…聞くの忘れたな……」
良い友達になれそうだ。
数日後、噂のイケメン女子の実力テスト。
セブンティーンプロジェクトの参加者は特別に見学を許された。
SR「わ！ジフン！！」
WZ「おぉ。久しぶり。」
練習室に足を運ぶと、ジフンに駆け寄ってきた奴。
WN「あ……」
SR「…あ！！この前の！」
それは紛れもなくあの"変な奴"で…
MG「ウォヌヒョンも知り合いだったんですか！？」
WN「いや、ついこの前たまたま…」
SR「あの時はいきなりすいませんでした…！空 Aです。よろしくお願いします！」
WN「チョン・ウォヌ。よろしく。」
こいつが噂の練習生だったのか。
みんなそれぞれ挨拶して、いよいよAの実力テスト。
「まずはボーカルから始めましょう。」
SR「よろしくお願いします…！」
イントロが始まった。
目を閉じて息を吸う。
歌いだす瞬間のAは、さっきまでの顔付きとは違って見えた。
SR「♪〜♪♪〜〜」
すごく上手いか、と言われたらそうでもない。
正直そこそこくらい。
でも声が不思議と耳に残る。
日本語の歌だから意味まではわからないけど、歌うAの表情に、段々引き寄せられていく。
伝わってくるこの感情はなんだろう…
"愛おしい"
たぶん恋の歌なんだろう。
空 A。
俺は思った以上にお前に興味があるらしい。
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NoL(プロフ) - ちぃさん» ありがとうございます(><)励みになります(TT) (2019年4月28日 0時) (
レス) id: ab1c9bb10d (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - 無理！おじいちゃん！！うぅぅうあぁぁー！夜中に読んだので明日絶対顔腫れてる！！大号泣！ソラくんメンバー好きーうぁぁぁーーー！！これからも素敵な小説更新待ってます！！！ありがとう！！！ (2019年3月25日 2時) (レス) id: 687d10612a (このIDを非表示/違反報告)
NoL(プロフ) - fjさん» そうなんですね！私は韓国語が出来るわけではないため、歌詞を翻訳しているサイトさんからお借りしています。 (2019年2月13日 16時) (レス) id: ab1c9bb10d (このIDを非表示/違反報告)
fj - 韓国語の「ヘヤデ(コメントにハングルが使えないのでカタカナで書きます)」は「〜すればいい」ではなく「〜しなければならない、しなくちゃ」という意味なので、ルビに違和感があります… (2019年2月13日 2時) (レス) id: d6bf8c490d (このIDを非表示/違反報告)
NoL(プロフ) - 夜空の月さん» ありがとうございます！とても嬉しいです(TT)引き続き頑張ります！！ (2019年1月23日 23時) (レス) id: ab1c9bb10d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のちょ | 作成日時：2018年12月21日 3時
