烏野に転校したアノ子は及川さんの多分彼女

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岩泉side







「…」









及川と俺はお互い無言のまま、俺が引っ張って連れ帰っている状況だった。






烏野にはとんだ迷惑をかけちまった…。









「岩ちゃん」









無言だったなか、俺に引っ張られているクソ川がうつ向きながら喋りだした









「あんだよ」









「Aね、岩ちゃんが迎えに来たとき、ほっとしてた」





「あ、そ」







「そんなに俺のこと嫌いになっちゃったのかな…」









いつものポジティブすぎるこいつはウザいが、


落ち込みすぎてもウザい、つかうっとおしい。









「かもな、もういっそ諦めて別れろよ」









正直、何故そんなに好きならあそこまで放置していたのか全くわからねえ








「それは嫌だ」









…はぁ





俺はひとつ大きな溜め息を溢した。









「どうせ明日も(部活)来ねぇつもりだろ」





「(ｷﾞｸｯ」









及川の肩が少し揺れた。





図星か









「行くのはてめぇの勝手だがな、後で俺が回収しに行かなきゃなんなくなるようなことすんじゃねえよめんどくせぇ」




「！」









及川は驚いているようだ。恐らく俺がいくのを止めないからだろう。









…まぁあいつ(野上)がお前を許すかわかんねぇけど、


きっとこのままはあいつにとってもよくない…









…









せいぜい



「頑張れや(ﾎﾞｿ」









「…岩ちゃん？今何て言ったの？」







「なんでもねぇよボケ(バシ」



「った！」

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