座敷わらしが好きなもの ページ4
木陰.日陰「「」」ｼﾞｰ
カキ「いいかてめぇら。グリフォンに手を近づけたら腕一本無くなると思え」
「「「ﾋｯ」」」
木陰「カキが先生してる」
日陰「主様の元許嫁」
ｷﾞﾛｯ
木陰.日陰「「」」ﾋﾞｸｯ
カキ「(うるせぇぞチビ)」
カキ「今日はここまでだ。なにか触りたい時はクソナードか俺に言え」
ﾋﾟｼｬﾝ
カキ「」ｽﾀｽﾀ
木陰.日陰「「カキはなんで先生を引き受けたの？」」
カキ「それは......Aが大好きだからだ」
木陰.日陰「「主様が？」」
カキ「あぁ。あいつは覚えていないだろうが、昔許嫁になれって俺が言ったんだ。でもあいつはあっちの世界で番を見つけた。でもあいつが楽しそうなら別にいいと思った。だからあいつが頼んで喜んでくれるならいいと思った」
木陰「大好きならなんでもやるの？」
カキ「まぁそうだな」
日陰「......私達も主様好き」
カキ「......そういやお前らどうやってここに来たんだ？元あっちの世界でたしかヨーカイって名乗ってただろ？」
木陰「うん。マスターと初めて会ったのは主様がまだ私達と同じくらいの子供の頃」
8年前
木陰「ここももう終わったね」
日陰「うん。私たちが来てから怠けるようになった」
カキ「ちょっとまて」
日陰「回想に話し割らないで」
カキ「私たちが来てからってどういうことだ？お前らあっちの世界ではどういうヨーカイで有名だったんだ？」
木陰「まずはそこから話すよ」
日陰「私達は座敷わらし。幸福を呼ぶ妖怪」
カキ「幸福ってことは幸せってことか？」
木陰「うん。昔はボロボロな民家に入って家の人が真面目に働いてるのか見る」
日陰「そしてだんだん家も豪華になって私欲にまみれてナマケモノになったら家を出て」
木陰.日陰「「没落させる」」
カキ「まるで時限爆弾だな......すまん。続けて」
木陰「家の人がたぬき親父になって」
木霊「ダメだこいつ。なまけてばかりで何もしない」
日陰「働く気がない人を今ではニートって言うんだって」
木陰「そろそろ出る？」
日陰「でもここを出たら、侵入に困難する」
今の時代はピッキングだけでなく指紋認証や目のパスワードとかが発達して浸入困難
『モモ様、アレ何？』
木陰.日陰「「！」」
あの子供私達のことが見えてる？
モモ「あれは座敷わらしちゃんね。幸福を呼んでくれる妖怪よ」
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作者名：アマメ | 作成日時：2021年9月4日 14時
