第四王子様はペットが欲しい ページ23
魔王に呼ばれたから来たけど、相変わらず大きいな。孤城.....
ｷｨｨ
魔王「来たか」
玉座が五つ。いつ来ても緊張するな。でもショウがいない。
『ご要件はなんでしょうか？』
魔王「ショウのことだ」
『第四王子様？』
お城ではショウって呼んだらダメだ。言ったら魔王に何されるか.....
魔王「実は最近元気がなくてな。俺が質問すると何も答えてくれなくてな」
？「私も聞いてみたんだけど答えなくて」
『第一王女様.....』
第一王女のユキさん。母親よりの白い髪と父親よりの赤いメッシュ
？「親父はわかるけど姉ちゃんに話さないなんてな」
第三王子のナツさん。ナツさんも魔王のことが苦手みたい。
何故か第二王子の玉座には誰もいない。でもちゃんと玉座は残ってる。
『あのー.....もしかしたらお友達が欲しいのでは......』
魔王「友達だと？」
『はい。心配なのは分かりますが、魔王も親離れをした方がいいのでは......』
魔王「親離れ.....」
『はい。体は成長していますが、心は成長できてないのでは....』
魔王「心？」
『きっとお城の中で知るのは限られていますが、外で学ぶことも大切です。だから今日だけでも外出許可をいただけませんか？』
魔王「.......うむ。わかった」
『もし第四王子様が外に出たいと言ったら外に出してくれませんか？それか私がここに来た時だけでも.....』
魔王「.....わかった」
許可も得た。
ショウの部屋は.......あった
ｺﾝｺﾝ
『ショウいる？今日外に出ていいって魔王が言ってたよ』
ｶﾞﾁｬ
ショウ「親父が.....」
『うん。元気が無さそうだからいいよって』
ショウ「無いわけじゃねぇんだが.......」
『？』
ショウ「俺も......Aみたいな生き物が欲しい.....」
『つまり生き物の友達が欲しいってこと？』
ショウ「うん.....」
ペットが欲しいってことかな？
『でも.....生き物には必ず寿命があることを忘れないでね』
ショウ「おう」
『それから約束して』
ショウ「？」
『何があっても責任もって育てること。もし手伝って欲しいことがあるんだったらお姉さんかお兄さんに言うこと』
ショウ「......おう」
間があった「おう」だな
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作者名：アマメ | 作成日時：2020年3月20日 10時
