没個性の魔法使い4【ヒロアカ】 (ページ15)

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林間合宿《土！？》ページ15

切島「ダメだ.....おい.....」

芦戸「戻ろう！」

切島「バスに戻れ！！早く！！」

マンダレイ「12時半までに辿り着けなかったキティはお昼抜きね」

え？お昼抜き！？

相澤「わるいね諸君。合宿はもう

始まってる」

ﾎﾞｺﾞ
ピクシーボブさんが地面に手を着き、土でみんなを崖から落とした。

『え─────！？』

もしかして洸太くん。

『知ってて手を引っ張ってくれたの？』

洸太「」ｺｸ

『ありがとう』

マンダレイ「ほらチェシャ猫も」

洸太「......行く」

マンダレイ「え！？」

洸太「俺も.....行く」

洸太くん......

『お昼までに洸太くんを連れて行きます』

マンダレイ「.....分かった。お昼はチェシャ猫が美味しいって言ったおにぎりを用意しとくわ」

『！ありがとうございます。掴まって洸太くん』

洸太くんは私の背中にしがみついた。

『ちょっと目を瞑った方がいいかな？』

洸太「」ｷﾞｭｯ

ﾋﾟｮﾝ
『おりゃー』

ここで！

『【トランスフォーム】狼』

すぐに狼に変身した。みんなは先に行っちゃったのかな？早く行かないと！

『いい？洸太くん。ここからは早く行くから振り落とされないこととベロ噛まないように気をつけてね』

洸太「分かった」

『ｱｵｰﾝ』ﾀｯﾀｯ

早く走り、木を避けた。

洸太「お姉ちゃんの体育祭見た」

『！！』

見たの！？

洸太「凄かった。"個性"をあんまり使わずに戦ってた....アイツらとは違う」

『......私の”個性”サーチは決して戦い向きじゃない。でも魔法無しでも強くなれるのかなって思ったんだ。”個性”に任せてばっかりになったら、”個性”を奪われてしまったら戦えなくなる。だから....』

洸太「？」

『己の力で強くなり、特別な力はもしもの時に使うって決めたんだ』

洸太「！？」

ギザすぎたかな？

洸太「.....俺も.....お姉ちゃんみたいなかっこいい人に......なれるかな....」

『！！』

洸太くんはヒーローになりたいとは言わなかったけど、私みたいになりたいと言った。

『じゃあ私が頑張らないと』

洸太「え？」

『だって私が洸太くんの憧れならかっこよくならないとダメじゃん。だから頑張るよ』

洸太「うん！」

はっきりと言った。

『まだヒーローは嫌い？』

洸太「.....分からねぇ。好きか嫌いかと聞かれるとまだ好きになれねぇ」

好きになれないか.....

『正直に答えてありがとう。わかんないよね』

洸太「！！あれ！」

『！？』