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視線を浴びて緊張で中々身体を動かさないでいると、一番最初に口を開いた男が立ち上がり近づいてくる。彼の右隣にいた大柄の男が「グルさん」と彼を止めようとするが彼は止まらない。
いつのまにか目の前に立っていて、秋口の曇り空のように鈍い色をした赤い瞳がこちらを見つめていた。鈍色の暗い赤…なのにその瞳はギラギラとやる気に満ちていて私を食いでもするのか威圧感を感じさせる。
「そう緊張するな。君がここに来た時のことを教えてくれないか？」
セットされたブロンドが少し揺れる。ぼおっと彼だけを見つめていた私は、まだ頭が覚醒し切ってないのか反応が遅れてしまう。しかし彼は気にも留めていないように薄く笑っていた。
「…先ほどお二人にも話したんですけど、えっと、その…起きたらここに居たんです。でも前に居た場所も何も思い出せなくて……Aという名前だけ、それだけ頭に残ってました」
声が少し震え、視線が下がる。自分で言っておきながらとんでもないことを言っていることが分かってはいるのだ。
おずおずと視線を上げて目の前の人を見れば、彼は何かを考えるように腕を組み、辺りを見渡している。
彼だけの判断ではなく周りの人の考えを問うているようなその仕草に続くように、私も顔をキョロキョロと動かす。
そしてばちり、と琥珀色の瞳を持った男の人と目が合う。向こうも視線が交わっていることは気付いているようでひらりと手を振られる。
「その子ビビっとるし、ただの記憶喪失やないん？ あ、オレはシャオロン！この軍の第二機動部隊隊長をしとるで。よろしくな！」
手を振り彼が笑顔を向ける。意外にも肯定的な意見に驚いてグルッペン、さん？を見ると彼はくつくつと喉を震わせていた。
「イレギュラーなこと…ふむ、それも面白いな。俺はグルッペン。この軍の総統だ。この手の掛かる奴らを束ねている。お前の名前は、Aで間違いないな」
「は、はい…」
「トントン、お前も挨拶をしてやれ。」
グルッペンさんが彼を止めていた男を呼ぶ。椅子からすっと立ち上がった男は想像よりも長身だ。私と頭が二つほど違うその男は、眉毛を歪めたまま不機嫌そうに「…トントンや。書記長しとる」とそれだけを呟き、グルッペンさんの頭を叩く。
「あんったは本当に何の相談もなしに毎度毎度……ほんまに軍のトップである自覚あるんかぁ！？」
思い切り唾が飛んでいたので私は二歩ほど後退りをし、二人から離れるのであった。
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有馬(プロフ) - 大根おろしさん» お手数おかけしまして申し訳ありません。 (2020年10月15日 17時) (
レス) id: adf3e71480 (このIDを非表示/違反報告)
大根おろし(プロフ) - 有馬さん» あー、多分バグですかね？まだ立ってますねぇ (2020年10月15日 17時) (レス) id: 105c081382 (このIDを非表示/違反報告)
有馬(プロフ) - 大根おろしさん» 初めまして、報告ありがとうございます。初めに外していて何度も確認しているのですが……もしかしたらバグか何かだと思われるのですが、まだ立っていますかね？ (2020年10月15日 16時) (レス) id: adf3e71480 (このIDを非表示/違反報告)
大根おろし(プロフ) - オリジナルフラグ立ってますよ（小声） (2020年10月15日 5時) (レス) id: 105c081382 (このIDを非表示/違反報告)
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