＊ ページ27
「ってことがあったんですよ」
「相変わらずあいつらは内ゲバが過ぎるな」
「まあゾムさんはゾムさんですからね」
ひとらんらんさんとエーミールさん、そして私。彼らの中では比較的穏やかに分類されるであろう私たちは定期的にお茶会という名の報告会を開いていた。
「最近慣れた？」と尋ねてくるひとらんさんの質問に、「そこそこですね」といえば二人は目を合わせて笑う。
「何かAって意外に図太いよね」
「褒め言葉ですか…それ…」
「うん。俺らとしてはそういう人大歓迎だよ」
「はい。Aさんがストレスで倒れないか心配でしたが馴染めているようで良かったです。第二部隊のお二人もよくしてくれていますか？」
「そうですね。シャオロンは本当によくしてくれています。あの人っていつも
「…なに、惚れた？」
マスクを外してひとらんさんがにひりと笑う。それは先程ゾムさんが見せた顔と同じ色を含んでいる。
「ち、違いますから…！」
そういうのじゃない…と呟く。言葉では否定しながらも、彼の笑った顔が頭から離れなくて大きく首を振った。こんなよくわからない場所にきて、記憶もなくしてしまって、そんな中で優しくされれば誰だって絆されるに決まっている。
「…絆されただけですから！」
「それもそれでどうかと思うけど」
「確かにシャオロンさんは意地悪そうに見えて優しいですからね」
「本当に違うから誤解しないでくださいね」
ピシャリと指を向けて否定すれば二人は目を丸くする。
「別に悪いことじゃないのになんで？」
「へ、？」
「そうですよ。うちの軍からアベックが生まれるのは幸せなことじゃないですか」
「あべ、っく、？」
「エミさんそれは死語だよ。ちなみに恋人とかカップルのことね」
「普通軍なら恋愛禁止とか、ないんですか…？」
「ないない。人の心は誰にも縛ることは出来ないでしょ」
ひとらんさんの何気ない言葉がやけに胸に残る。
「なるほど…。でも、本当に私はそんな好意はありますけど恋愛だなんて考えていませんから」
「はは…。揶揄うのもここまでにしましょうね。Aさん。何かあったらまた相談してください。我々はいつでもあなたの味方ですから」
「……ありがとうございます」
こんな私にここまで優しい言葉をかけてくれる彼らに震える声で礼を言う。また何かあれば相談させてもらおうと思うぐらいには、二人のことを信頼していた。
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有馬(プロフ) - 大根おろしさん» お手数おかけしまして申し訳ありません。 (2020年10月15日 17時) (
レス) id: adf3e71480 (このIDを非表示/違反報告)
大根おろし(プロフ) - 有馬さん» あー、多分バグですかね？まだ立ってますねぇ (2020年10月15日 17時) (レス) id: 105c081382 (このIDを非表示/違反報告)
有馬(プロフ) - 大根おろしさん» 初めまして、報告ありがとうございます。初めに外していて何度も確認しているのですが……もしかしたらバグか何かだと思われるのですが、まだ立っていますかね？ (2020年10月15日 16時) (レス) id: adf3e71480 (このIDを非表示/違反報告)
大根おろし(プロフ) - オリジナルフラグ立ってますよ（小声） (2020年10月15日 5時) (レス) id: 105c081382 (このIDを非表示/違反報告)
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